ヒトコトLAトーキング #178 スーパーボール 2026

アメリカの一月、なんとなくスポーツを楽しむおじさん達が少しソワソワするのはアメフト決勝戦のせいでしょう。実際オリンピックよりも今はよっぽど話題になっています。スーパーボールと呼ばれるこの決勝戦は今週日曜日、現地カリフォルニア、サンタクレアという街で3時半よりキックオフです。

決勝チームはワシントン州からシアトルシーホークス。ニューイングランドからパトリオット。今年のスーパーボールはまさに西海岸チーム東海岸チームの戦いとも言えますね。

ニューイングランドとは6個の州からなるエリアの総称です。コネチカット、メイン、マサチューセッツ、ニューハンプシャー、ロードアイランド、バーモント州。地図だとアメリカのずっと右側、ニューヨークからもっと東にある州になります。日本でゆうところの関東地方とか東北地方とかそんな感じでしょうか。冬はとんでもなく寒いエリアですね。なんでも1614年頃、州なんて区分けもない頃、イギリスの冒険家ジョンスミスがこのエリアの地図を作りながら何か魅力的な名前をつけようと思いついたのが”ザ・新イギリス” 、ニューイングランドとなったそうです。この6州でプロのアメフトチームはたった一つ、それがパトリオットなんですね。パトリオットとは愛国心なんて訳せますが、独立戦争中にイギリスの支配に反乱を起こした植民地の人々にちなんで名付けられたんですね。そしてパトリオットといえばアメフト殿堂入りしたスーパークオーターバック、トムブラッディの存在がはなせないです。2000年−2019年の20シーズンの間に9回スーパーボールへ、そしてそのうち6回はチームをナショナルチャンピオンへと導いた当時のアメリカではスーパースターでした。現在のクオーターバック、ドレークメイは勿論トッププレーヤーですがトムブラッディーとやはり比較されてしまい期待感は多少薄いようですが、実際のデータを見ると彼にはブラッディーよりも長けている技術もあるようです。ラッシング(パスを投げる代わりにクォーターバック自身がボールを持って走る)がその一つで彼はこれを頻繁にするようなので着実にタッチダウンに向けてスコアしていくという試合展開になるかもしれません。

一方シアトルシーホークスですが今回で4回目のスーパーボール出場となります。その中での優勝経験は一度だけです。優勝回数から見るとニューイングランドですが、今シーズンの彼らのディフェンスは NFLの中でナンバーワンとも言われいます。アメフトの面白いところは野球と違い、ディフェンスとオフェンスが何回でも入れ替わることができます。そしてディフェンスは防御するといういう意味ですがアメフトでは相手からボールを奪うという役割もあるわけで、ディフェンスが強いということはオフェンスに入れ替わるチャンスが多くなりそれだけ点数を獲得するチャンスがあるというわけです。なので今回の試合の見どころはパトリオットのオフェンスにどれだけシーホークスがボールを奪えるかでしょう。そんな事をうだうだ長い間語り合っている会社の同僚もいますがきっと本当のアメフトファンかドラフトキングでいくらか賭けている連中でしょう。
今年のスーパーボール観戦チケットは $37,00から$45,00だそうです。 大体58万円から70万円ほどらしいのです。たったの1試合の金額でこの金額ですが、アメフト観戦だけでなく音楽コンサートに早変わりするハーフタイムショーも含まれています。今年はバッドバニーのパフォーマスに決まりました。 グラミー受賞者でありラテンミュージシャンです。ここにNFLのコミッショナーはあえて目をつけたそうです。 政治的に見ると、カリフォルニア、ニューイングランドはどちらも民主党よりの州なのでこの試合で共和党との衝突がある事はなさそうですが、ある噂が広まっています。ICEがスタジアムに捜査しに来るという事です。
“Bad Bunny is, and I think that was demonstrated last night, one of the great artists in the world, and that’s one of the reasons we chose him,” Goodell told reporters. “But the other reason is he understood the platform he was on and that this platform is use to unite people and to be able to bring people together with their creativity, with their talents, and to be able to use this moment to do that,” he continued. “I think artists in the past have done that. I think Bad Bunny understands that, and I think he’ll have a great performance.”
エルサルバドルやメキシコなど南アメリカからの違法移民排除が激化している中であえて南米に近いプエルトリコ出身のアーティストを選んだわけは、バッドバニー自身この風潮をよく理解し偏見をなくしたアメリカへ一体感をもたらそうとコミッショナーと意気投合したようです。これは去年10月頃の話だったそうですが、発表された後のトランプ大統領のコメントは”馬鹿げている”だったそうです。国土安全保障省も南米よりのアーティストが違法移民も寄せ付けるとし、スーパーボールの試合中にスタジアム内外ではICEの捜索でざわつくだろうなんて言っていたようです。
Following the NFL’s decision to headline Bad Bunny in October, Trump called the decision “absolutely ridiculous,” while Homeland Security Secretary Kristi Noem said that ICE agents would be “all over” the Super Bowl. “I think people should not be coming to the Super Bowl unless they’re law-abiding Americans who love this country,” she said. Several other conservative voices have also denounced the NFL’s decision. 

さらにいいタイミングだったのかどうかは分からないのですがちょうどつい最近ロサンジェルスであったグラミー授賞式ではバッドバニーのスピーチがありました。今アメリカニュースでも大騒ぎしているとおり、移民局による移民取り締まりに関してビリーアイリッシュも含め多くのアーティストがボロクソ言っていましたがバッドバニーもスパニッシュアクセントの口調でキッパリと”ICE OUT”と言っています。

政治的に見るとカリフォルニア、ニューイングランドはどちらも民主党よりの州なのでこの試合で共和党との衝突がある事はなさそうですが、試合を見にきた一般市民とICEエージェントとの衝突が本当にあるのかどうか不安はあります。メインイベントは何があってもスポーツなので他のことで汚されないといいのですが。 スーパーボールというアメリカ国内では多分1番大きなスポーツイベント、グラミーベストアルバム部門で初めてスパニッシュアーティストとして選ばれたバッドバニーのハーフタイムショー。これら話題だらけのトピックのおかげでアメリカ国内の冬季オリンピックの話は今の所ほんのちょっぴりです。

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