アメリカ全般に言えることかもしれませんがロサンゼルスの街では野良犬はほとんど見ません。市の衛生局(アニマルコントロール)がいい仕事をしているのか、飼い主が犬を捨てることがあまりないのか、多分両方うまく対応されているんだと思います。なのでもしノラ犬一匹でも街を彷徨いているのを見慣れない一般ロス市民が見たら多分近所は大騒ぎになるでしょう。コヨーテがでたと騒ぐ人も必ずいると思います。そして無事に保護された犬達はシェルターに連れていかれ問題がなければ次のオーナーを待ちます。
アニマルシェルターは街中に数多くあり保護(Adapt)する人達も周りの知人に多くいます。数回シェルターに行ったことがありますがあまりハッピーな所ではないです。鉄格子にコンクリートの部屋、まるで刑務所のような場所に保護された犬達が一匹ずつ入っています。彼らにもきっと色々な過去があるようで親の仇のように吠えてくる犬からなんだか言いたそうな目でクークー言ってきたり、何もできない自分がもどかしいような。そうやってたまらずアダプトしてしまう人がいるんですね。犬にとってもいい事だとは思うのですがシェルター運営側からそうゆう演出なのかどうか考えてしまいました。アダプトされた犬達の中にはかなりクセのあるのもいるようで初めて犬を飼う人には慣らすのがかなり大変な場合があると聞いた事もあります。実際一度アダプトしたものの手に負えずシェルターに戻ってしまう犬達もいるらしいです。
シェルターで保護した犬を飼う以外ブリーダーから買う方法もあります。子犬が生まれてから訳6週間程まで面倒見てくれた後引き渡しになります。シェルターの場合に比べ桁違いに高価になりますが、引き渡しまでに必要な面倒を全て見てくれるので、生まれてから最初に必要なワクチンの費用、里親家族と過ごす貴重な時間などを考えると価値があるかもしれません。それぞれの犬種に特化したブリーダーがアメリカ全土にあるので飼いたい種類、性別、色など最初にカスタマイズできます。そうです。商売なんですねえ。やな言い方ですがブリーダーは生きた商品を扱っているわけです。顧客のニーズを満たす品質管理、受注から納品までのスケジュールアップデート、売り上げを促進するための商品プロモーション。いいのか悪いのか、ブリーダーサイトには色々いい事が載っています。信用のできるブリーダー探し目安として、メジャーな犬を扱う団体などから探すのもいいかもしれません。AKC (American Kennel Club) アメリカンケンネルクラブというブリーダーに関しての情報を網羅している団体がありますが <https://www.akc.org/>、サイトの認知度で見るとアメリカ国内ではかなりポピュラーなのでそこからブリーダーを検索していくのもいいかもしれません。ただし、犬種は全て純血なので雑種がいいという人にはあまり役に立たないかもしれないです。ちなみにkennelとは犬小屋という意味になります。kennel=ケン寝るでケンネルです。
犬探しのもう一つの方法はペットショップからです。ペットショップなのでもちろん生き物専門の売り買い専門店です。生き物取扱いのプロです。費用がかかりますが支払いに関しては多分一番信用のできる方法です。犬だけでなく色んな生き物がいるので目移りしますがペットショップでの犬選びに関しては色々な評価がありました。犬の出どころが不透明な場合もあるようでPuppy Mills という営利目的のみで犬を売る非公認の連中がいるらしく、彼らが扱う子犬達はまともな扱いを受けずペットショップに出されているケースも少なからずあるようです。もちろん普通のペットストアでは信用のできるブリーダーから来ているものが当たり前ですが、問題のある犬かどうか見極めるのが難しい場合があります。どんな子犬でもかわいいに決まっているので衝動買いをしてあとで飼育ができないこともあるようなので気をつけた方がいいようです。
日本より感じることはアメリカペット産業はかなり大きなビジネスで、どんな方法でペットを購入してもオーナーにはそれなりの責任がありそこから派生する費用は当然負担しなければいけないみたいなイメージを植え付けらる感覚があります。当たり前のことですがペット保険や獣医、ドッグトレーニングが特にそんな感じです。というわけでアメリカで犬を飼うにはやっぱり最低限のお金が必要だということになります。