ヒトコトLAトーキング #53 ジャックポット in LA

宝くじの当選発表がありました。一等は1.08ビリオンドル、10億ドル、1ドル百円として換算しても1000億円。桁違いです。当選くじが売られたのはロサンジェルスダウンタウン、スキッドロウと呼ばれる貧民層区域にあるミニマーケットという個人経営のコンビニ。売った店の本人は結果のでたその日の朝、いつものように車で仕事に出かけ店をオープンしようとするときにニュースレポーターに囲まれそのことを知ったらしいです。

 

ニュースで当選したお店が取り沙汰されるのはチケットを売った店にもお金が入るからなんですね。カリフォルニア州の宝くじ運営協会とでもいうのでしょうか、マネージしている団体側は当選クジを売った店にもご祝儀を出すのですが今回の賞金は当たった金額が大きいのでワンミリオンダラー、ざっくり一億円もらえることになったそうです。このボーナスがもらえることになった店のアンジェリカという女性は数年前にエルサウバドールから移民してきたそうで, とてもひたむきに真面目に生きていたようです。数年前、家族とアメリカに移住してきてこの国でうまくやっていくには何かビジネスをオープンしなければいけないと彼女の両親を説得しこのマーケットをオープン。誰にでも夢は叶えられるとコメントしています。当たりくじですっかりはじけてしまい、いきなりめざとい生活をするのかと思いきや当選額は貯金して孫が大学に行くための費用に使うんだそうです。私立の有名4年制大学に行っても持て余すほどの金額だと思いますがえらいです。もしくは今は本当にまだ頭で理解していないのかニュースレポーターへの回答で周りの人はなんでそんなに冷静でいられるのなんて聞かれるけれど実際どう対処していいのかわからないなんて言っています。実際そうでしょうねえ。

After the family immigrated to California from El Salvador several years ago, Angelica Menjivar explained to her mother that if they wanted to succeed, they would need to open a business.

“Start with just one,” she said. “We’re immigrants, and our family has made the business a success, and we have made this our dream. We show that it’s possible for anyone to make it.”

The store will receive a $1-million bonus for selling the winning ticket, according to the California State Lottery.

The bonus money is likely to be put away in a savings account to make sure that Maria Leticia Menjivar’s grandchildren can go to college, the family said.

“Some people are coming up to us saying, ‘Why aren’t you more excited?’ But I don’t really know how to feel,” Menjivar’s granddaughter Sarai Palacios said inside her family’s store as TV news cameras pointed at her mother and grandmother.

クジを売った店はもちろんですが、一番気になるはクジの当選者です。まだおおやけに誰も名乗りをあげていないのでこのマーケットのオーナーは店の客誰にでもあり得ると言っていますが、当選発表の朝、野球帽子を被ったある女性がこのマーケットに駆け込んできて、”この店のオーナーはどこ?クジが当たった!”などと叫びながら膝まつき泣き始めたそうです。この女性はこのあとニュースレポーターを押し分け、”今とても怖い。話すこともできない”と言いながらウオールストリートを走り去っていったそうです。本当にこの人が当選者なら実際何がどうなってるのかきっとわからなかったんでしょう。喜びすぎて誰かに言いたいし踊り出したいけど誰を信用していいものか。きっと誰かに狙われるとも思うものでしょう。

“It could be anyone,” Luis said.

Around 9 a.m., a woman wearing a baseball cap approached the market, repeating to herself, “I think I’m going to cry.”

She walked into the market and shouted, “Where is the owner? I just won a billion dollars.”

She dropped to her knees as cameras and phones pointed at her.

Luis walked over from behind the counter and hugged the woman. She burst into tears as she pushed through the crowd of reporters peppering her with questions.

“I’m so scared right now. God bless. I can’t talk,” the woman said as she ran down Wall Street.

Luis didn’t know the woman’s name but said she has been inside the store before.

“That raises the possibility that she is the person” who bought the ticket, Luis said in Spanish.

Carolyn Becker, California State Lottery spokesperson, said the winner had not come forward yet. It was still too early to tell whether the person who purchased the ticket even knows they’ve won, Becker said.

どこかの記事で宝クジが当たるのは果たして本当にラッキーなのか、それともものすごいアンラッキーな事なのかという話を思い出していました。きっと自分には経験することはないと思うのですが、もしものためにチャットGPTに聞いてみることにしました。クジに当選した人は破産するのかという質問に対してです。
Yes, it’s not uncommon for some lottery winners to go broke after winning a large sum of money. While winning the lottery can bring financial windfalls and opportunities, it can also lead to significant challenges if not managed wisely. Several factors contribute to why some lottery winners end up losing their wealth:

1. Poor financial management: Many lottery winners lack experience in managing large sums of money. They may make extravagant purchases or investments without proper financial planning, leading to rapid depletion of their winnings.

2. Lifestyle inflation: Suddenly coming into a significant amount of money can tempt winners to upgrade their lifestyles drastically. This increased spending can quickly drain their winnings over time.

3. Unwanted attention: Lottery winners often attract attention from friends, family, and even strangers who may seek financial assistance or take advantage of their newfound wealth. Managing such requests can be emotionally and financially taxing.

“Not uncommon” とあり、破産する事は稀なことではないと言っています。さらにそうなる例として数個挙げていますがどれもしっかり的を得ています。 一つ目には、”Poor financial management”.  一般庶民がいきなり扱った事のない大金のファイナンシャルプランニングをするとすぐに全部使い果たしてしまうかもしれない。 二つ目には、”Life style inflation”. 衣.食.住. 全ての生活面でのいきなりアップグレード。楽で甘い生活のために際限無く使ってしまいあっという間にお金が底をついてしまうかもしれません。 そして三つ目に “Unwanted attention” いきなり億万長者になったら家族や知り合いになんて言いますかね。どう控えめに説明しようがそのうちの誰かは必ず色目を変えて貸してくれという話になるでしょうね。断るのもなんだしと思い一人に貸すとなんで彼だけとなりますね。自分が使う前に使われてしまう結果になるかもしれないです。 多分これが精神的に一番辛いでしょう。
宝クジで一等を取るのは雷に打たれる確率より低いだろうなんてどこかで聞いたことがあります。万が一あったとしても一生分の運を使ってしまうような気がするのでそれ以上ラッキーなことは多分ないと思われ、なんだか羨ましがってるようですがきっとそうです。けれど実際そんな自分の一生分生きられる以上もらってどうすんだって感じもします。家族や親族やらにばら撒いてそれで心底幸せですっていうほどできた人間なのかもわかりません。ただ一回でも宇宙旅行に行けたらいいなあとは思います。そういえば宇宙旅行した前澤友作氏は今どうしているのでしょうか。旅行後は人生観もすっかり変わり出家でもしたのでしょうか。やはりお金があるのは羨ましいことですねえ。