ヒトコトLAトーキング #54 インターナショナルデー in LA

7月30日はインターナショナルデーオブフレンドシップだったそうです。最短文字で簡潔に言い表せば世界平和の日となるでしょう。国境も人種も言葉の違いもそんなの関係ねえって事を考え直してみる日だったのかもしれません。

世界平和なんていうと大袈裟な言葉に聞こえてしまいなんだかどこかの宗教か団体かのスローガンのように聞こえてしいますが実際あるグループが提唱したんです。それがUN, ユナイテッドネーションです。

The International Day of Friendship was proclaimed in 2011 by the UN General Assembly with the idea that friendship between peoples, countries, cultures and individuals can inspire peace efforts and build bridges between communities.

Proclaimed=Announce, Declare、アナウンス、もしくは宣言するなんて意味になりますがこれは2011年に発足され理由はもちろんFriendship(友情)が、国境、文化、個人を超え平和に貢献するというアイデアからだそうです。全くそのとうりです。お互い仲のいい同士で使う表現ではないもののどんな場所でも目に見えない磁石のように人と人をくっつけます。自分の経験上ですが言葉の通じない相手でも不思議なことに友情ってものは必ず芽生えます。

本当の友情という表現もありますがそうゆう堅苦しいものでなくなんとなくこいつといるとその時間はなんか楽しいなあとかそんな感じが友情だと思っています。大体本当の友情ってのは何が本当なのかわかりません。しかも友情なんて言葉は本当に仲のいい人間同士では普通使う事はなく普段の会話でもあまり頻繁に聞くものじゃあないですね。きっとテレビのドラマではそんな場面はあるんでしょうが実際シリアスな場面で、これが友情だぜとかいうことはないですよね。友情の度合いも時間が経つにつれ薄れてしまうのも確かのようですが体のどこかに残ってるのも事実です。

そんな友情という言葉ですが海外だともちろん違う言葉になるわけで英語にするとフレンドシップ。友情と言わずそう聞くと何故かとてもカジュアルに聞こえます。勝手な偏見なのか自分の経験上日本語の一般的な会話で友情はあまり聞いた覚えがないせいかわからないのですが、多分その理由としては日本ではそういったたぐいの言葉の使用は必要最低限にとどめているからではないかと思います。多くを語らずお互いを気持ちで察するというのが日本では美徳と考えられることが多いのかもしれません。海外、特にアメリカではまさに逆なことが多く、的確に現状を表現できることが好まれる事が多いですね。そんな社会で育てば発言力は身に付くわけでスマートな人であろうがなかろうが、ビジネス社会に出ればそうゆう体裁を保とうとするのがステレオタイプのようにも思えます。どちらがいいか悪いかはもちろんないです。どちらも困る場合は多くあります。腕を組んだまま誰もはっきり発言せずイライラする場合、全員自分が正しいと我先にと発言し続ける場合。たまに開かれる日本のある会社とアメリカの会社との間でのチームミーティングがそんな感じになる事が数回あった事を覚えています。特に話が詰まってきた時、アメリカ側は色々な角度から提案を出します。上記のとうりこうゆう時に発言するのは当たり前であり、そもそも一番の理由はその場で解決して次のステップへ進みたいからです。アクションアイテムとして議事に残すと後でやる仕事になり時間がかかります。無駄な時間を使わずとりあえず前へ進んでその中で調整していくというアプローチです。一方日本側は社内で再度熟考して最善のプランを練り出したいので会議はしたいもののその場での決定は控えたいのが現状です。そうなるとこの会議では自然とアメリカ側が一方的に意見をだし日本側は一歩さがり次回の続きのミーティングの材料を集めることに専念しだすことになります。こんな状態だと結局お互い不満が残ります。これもどちらがいい悪いでは決してないです。内容や場合によります。話が少しそれてきてしまいましたがこの考えの差も詰まるところは友情の表現の違いからきているのでしょうか。

話を友情の日に戻しますが、この日は実際祝日でもなんでもないです。 今年もやっとこの日が来たかあなんていう人は少なくてもロサンゼルスでは聞いたことがないです。そのくらいマイナーな日ですが友情とは一体なんぞやと一年に一回くらい考えてみるのもいいのかもしれません。

ちなみに世界規模のこの日を提唱したユナイテッドネーションですが、様々な分野で平和と友情を世界に提唱し秩序のある世の中を目指しているようで、今週はあるUNエキスパートが日本を訪問し大手企業からのインタビューをしていたそうです。電力会社のテプコやユニクロなどトップ企業の中にジャニーズ事務所も入っていました。

どうやらジャニーズ事務所に関してはこんな見出しのあるニュースがありました。”U.N. experts criticize Johnny’s sex abuse investigation”

 

“We note that several measures have been taken by the government over the last 20 years in relation to the prevention of child sexual abuse,” Pichamon Yeophantong, a member of the U.N. working group, told a packed news conference in Tokyo.

“However, the perceived inaction by the government and the business involved among victims that we met in this case highlights the need for the government, as the primary duty-bearer, to ensure transparent investigations of perpetrators and that victims obtain effective remedies, be they in the form of an apology or financial compensation.”

In addition, they stressed the need for a clear timeline of the investigation. The third-party investigation team appointed by Johnny & Associates did not specify when the investigation would be completed when the probe was first announced on June 12.

Just as the U.N. press conference wrapped up on Friday, the talent agency announced on its website that it will hold its first news conference to address the allegations soon after the third-party investigation team releases its report “around the end of August.”

上記UNに関するニュースの抜粋ですが、少し硬い文章で英語の試験に出てきそうですが重要な部分は “Inaction=怠惰”, “highlight=強調する” かなあと思います。要するにUNはこの件はすでに政府が20年ものあいだ問題視しているにもかかわらず未だ何も解決していない怠惰な状況を懸念しているということで、これに責任のある政府のサポートの必要性をあらためて強調しているとそんな感じに書かれています。続けてUNは、事務所外注の調査事務所に対してはっきりした問題解決のタイムラインを提出するよう強く依頼したそうです。”they stressed the need for a clear timeline of the investigation.” これに対して事務所側は八月末までには記者会見で公表したいと言っています。

問題解決の定義を海外から早急に示唆され、熟考が必要なため時間をかけ最善な解決策を思考する日本側。やはりここでも問題解決の進め方の違いがこのギャップを作ってしまったのでしょうか。この問題に関してはかなりの権力者達が関わっていて簡単な問題ではなさそうですが、今では世界規模のニュースになっています。世の中色々ありますがやはり言葉や国や性別やらそんなの関係ねえ、友情ってのが1番の解決策なんだぜ!とちょいと思いました。