ロサンジェルスの中心ハリウッドは映画のメッカです。俳優、脚本家など映画業界の絶対数が他の都市に比べやたら多いです。特に有名な俳優達は影響力も大きいので彼らが何かしだすと周囲の人達も動き出します。ロスで始まったストライキはそんな風に広まっています。
ストライキが始まってから少し時間が経っていますがいまだに映画の都ハリウッド近辺の撮影関連のビジネスに影響が出ているようです。現場撮影でクルーに食事提供するをケータリング会社、撮影近所のレストラン、大道具クルー、衣装のドライクリーニング会社、運転手や花屋などが打撃を受けているようです。
The strikes don’t impact just writers or actors.
Halted productions impact all kinds of businesses, including companies that provide catering for productions, restaurants near studios, prop houses, set builders, dry cleaners, professional drivers, florists and more.
ストライキの影響は関連ビジネスだけでなく、我々一般庶民にも影響が出ています。ネットフレックスなどで観ているドラマシリーズなど続きが延期される番組が多々あります。下記はほんの一例です。
リングズオブパワー シーズン2
ハウスオブザドラゴン シーズン2
インタビューウイズバンパイア シーズン2
ブレードランナー2099
ストレンジャーシングス ファイナルシーズン
ロサンジェルス市の職員までもがこのストに感化され、空港職員、市内バス運転手達までもが賃金に不満を持ちストライキを始めているそうです。このためこれら公共交通機関を使う人たちは普段より時間がかかることを想定していた方がいいと注意を出しています。
今回のストがこれだけ拡散したのには、結局アメリカ経済の不安定からくる市民の不安からきているように思えます。この市民の声をどれだけ聞き我々の納得のいく社会にしていくのか、これからの政治家達の活動が大きく左右してきそうですが、デジタル化に関して言えばどうにもなるような気がしません。デジタルがいつか全てを淘汰するだろうと分かっていた人も多いでしょうが、今回のこのストライキが本当のデジタル転換期になってしまうのかもしれません。金儲けが目的のコマーシャルの会社にはもう後戻りはできないのでAIが次の世代の中心になるのは間違いないでしょう。役者やミュージシャン、シナリオライターや作曲家が今後も活躍できる場所は真剣なアートの世界くらいでしょう。音楽で例えるとクラシックミュージックというジャンルはヒップポップやロックなどの商業音楽全体の収入に比べて多分ほんの1%程度かもしれません。なので彼らの収入額でいうとかなり低いはずですが音楽教育という立場から公的なサポートが受けやすいのも事実でありしかも歴史を残すためという国からの支援もあるのでなくなることはないはずです。小中学校でいまだにベートーベンを聞かされるのはまさにそのせいです。勿論いいことです。役者にしてみると舞台演劇、大袈裟なところでシェークスピアなどそういったものでやっていくのが本当の生き残りになるのかもしません。コマーシャルの世界ではプログラミングを使いこなせる人間がアーティストとなるんでしょうと思ったのですがすでにもうなっていますね。今から10年後の世界、人の娯楽は一体どうなっているんでしょうか?楽しみですねえ。ちなみにこのストに関しての詳細機になる方は下記リンク参照してみてください。