学生の冬休みですが日本と似ています。小学校から高校までロサンジェルスの公立学校では25日から冬休みに入ります。次年度の学期は1月8日なのでほぼ2週間の休みです。
Lower School. エレメンタリースクールともよく聞きますが小学校のことです。幼稚園年長のファーストグレードもLower School にはいります。
Middle school. 中学校は6th -8th グレードになります。休みの期間は小学校と同じです。
High School 高校のグレードは9th -12th.
これら小学校から高校までの12年間をK-12と言います。KはKindergarten Through Grade 12 の略で 幼稚園からの12年間の義務教育ということです。この時期の子供は勉強が仕事だということなので冬休みも比較的短いですね。これも日本と似ているかもしれません。親から見れば長すぎるのかもしれませんが。
2年生、4年生カレッジでは期末試験が大体12月半ばには終わり次の学期は一月下旬に始まります。アメリカのカレッジは入学するのは楽だけれど卒業が難しいとよく聞きますが本当です。勝手な憶測ですが日本のような親密な先輩 – 後輩 という関係がなくどの教授が同じ問題をいつも出すという傾向と対策準備ができないのが大きく関わっていると思います。悪く言えば日本の大学はカンニングがある意味許容されていることが多いような気がします。アメリカにもmentor program メンターというと恩師というイメージで大袈裟な感じですが、それぞれ専攻科目の得意な生徒を募って学校からオファーしているプログラムです。このプログラムでも去年このクラスでこの質問が出るとかなどは聞かされません。あくまでも教科書の補習です。というわけなので期末試験では一夜ずけでパスすることはかなり難しく生徒は試験前皆それなりに必死に勉強して、その分終わった後はクリスマス前ということもあり一気に開放されます。キャンパスの寮でもどでかいパーティーをやり彼らにとってはこの時期が1番楽しい時期でしょう。
社会人もクリスマスから年が明けるまでが一般的にホリデーになります。この時期忙しい業界やポジションの人は働く人も多いですがクリスマスイブと次の日、年末の31日は休む人がほとんどでしょう。大企業に関しては年末1週間休みになることは普通です。忘年会という英語の表現は聞いたことはなく、普通クリスマスパーティーという名目で会社のオフィスでケータリングのランチ、どこかのレストランを貸し切ったり、またはボスの家などで少しフォーマルな食事会が普通ではないでしょうか。少しフォーマルというのが微妙ですが、社員の中には家族や恋人を連れて自分のポジションの立場上あまりハメを外さない人達がいたり、または普通にジーンズにプルアップで勝手に飲んで騒いでいる連中まで様々です。契約社員であろうがパートタイムであろうが皆同じに招待されランダムに置かれたテーブルに着き社交辞令の会話を楽しみます。就寝雇用という概念はアメリカ企業にはそもそもないのでこういった場所で自分の評判をあげるも下げるも自己責任です。例えば私は高いポジションだから君ら部下は気を使いなさいというオーラはこう言った場所では感じません。少なくとも自分の職場経験ではないです。大体ボスでさえ普通にファーストネームで呼び合い特別な敬語を使うこともパーティーの場ではしないです。その他毎年必ず参加しない人、毎年必ず参加して酔い潰れ夜中に隅っこで吐いている人。数年同じ会社にいるとそんな事が少しずつわかってくるのもこの時期ならではです。
ショッピングモールなどの商店街は華やかです。アマゾンなどのお陰で店舗でギフトを買う機会は愕然と減ったもののやはりこの時期になると人だかりに揉まれてみたいのが人心のようです。わざわざ買い物に行く人は少なくないでしょう。ロサンジェルスには実際クリスマスに行ってみる価値のあるモールが沢山あります。その一つ、ウエストロサンジェルスにあるグローブショッピングモールにはクリスマスムードてんこ盛りです。サンタのじいさんがいて子供達に一人一人今年は何が欲しいかなんて場所があり、そばには30メートルのツリー、そこからワイヤーでつながれたトナカイ達がサンタの乗り物と一緒にぶら下がっています。それぞれの店舗は装飾され、歩行者のみの通路では大袈裟に飾り付けされた路面電車がモールの端まで行き来しています。歩いていて溺れそうになるくらいのマライアキャリークリスマスソングが一日中流れています。これも年に一回この時期だからいいんですねきっと。毎日見ているとやはり辛いでしょう。