トランプ大統領確定です。選挙の当日から結果が出るまで誰に投票したかあまり多くを語る人は周りに見かけませんでした。ここがロサンゼルスであるため口に出す理由もなく多数が民主党側に投票するのを暗黙の了解で理解しているからでしょうか。それとも政治に関して熱く語りだしても結局一般人にとってはあまり意味のない小競り合いになってしまうだけからなのか。多分両方なのかもしれませんがとにかく今回は共和党の勝利となりました
トランプ氏の勝因はラテン系アメリカ人を味方につける事ができたと報道されています。個人的な意見ですが国民がトランプ大統領が選んだ理由にはインフレをなんとかして欲しいという期待が大きな要因ではないかと思っています。単純に考えても景気を良くするにはお金の流れや使い道を理解していなければならず、どんなに悪態をつこうが言ってる事が正しくなかろうが豊作ビジネス畑で生まれ育ったトランプ氏の方が中流家庭に育った検察官上がりのハリス副大統領よりも長けていると判断したからではないかと思っています。投票前は接戦だっただけに民主党にとってはかなり悔しい結果となりましたが、ハリス副大統領は結果を真摯に受け止め大学のスピーチでは敗戦を認めながらも強い口調でコメントしていました。
“The outcome of this election was not what we wanted, not what we fought for, not what we voted for, but hear me when I say the light of America’s promise will always burn bright as long as we never give up and as long as we keep fighting.”
“A fundamental principle of American democracy is that when we lose an election, we accept the results,” she said. “That principle as much as any other distinguishes democracy from monarchy and tyranny, and anyone who seeks the public trust must honor it.”
“My allegiance to all three is why I am here today — to say while I concede this election, I do not concede the fight that fueled this campaign,”
Harris said the nation does not owe loyalty to a president or party, but to the Constitution, “our conscience and to our God.”
“My allegiance to all three is why I am here today — to say while I concede this election, I do not concede the fight that fueled this campaign,” she said.
負けたという結果を認める事もアメリカ民主主義の基本だと言っています。前回トランプ氏がバイデン氏に敗戦した時トランプサポーターがホワイトハウスに乗り込むという騒動がありましたが民主党からはそう言った事がないようにという意味合いでしょう。君主制や圧政ではなく、アメリカ民主主義であるからには今回の結果を国民共に認めなければならないと言っています。続けてハリス氏は、国民は大統領やその党に忠誠を誓うのではなく憲法、良心、そして神に忠誠を誓うべきでありこの三つを説くために今日ここで演説していると述べています。そしてここから “concede:という言葉が数回出てきます。負けを認めるというという意味ですが今回の投票には負けたものの、討論で始めたキャンペーンの戦いにはまだ負けを認めないと言っています。2025年1月20日付けで政治家という肩書きがなくなるそうですがこの後の彼女の活動はまだはっきり決まっていないようです。4年後に再度大統領選挙に挑むのかと噂も少し出ているようですがどうなのでしょうか。きっと本を出版したり、全米で人気のあるトーク番組に出たりと自分で活動して行くのかもしれません。
一方トランプ氏に関しては、全て丸く収まる結果となる気配があります。投票前に訴追されている数件が取り下げられる可能性があるとメディアで聞きました。持ち出し禁止の秘密文書を持ち出していた事が判明した件。ポルノ女優と遊んでしまった費用を公費で賄った疑い。そして上記でもあるように前回バイデン大統領当選直後の政権移行時に自分のサポーターに向かって好き勝手にするがいいというような暴言を吐いてホワイトハウスで一般人が暴動を起こすのを促進した件。今回当選しなければ本当に監獄行きの可能性があるとよく聞いていましたがトランプ側の言い分によると、大統領は、 “should be entitled to immunity as a former president.” というんですね。この Immunity (免疫)という言葉も最近では聞き慣れてきたものの最初にトランプ氏の代弁者から聞いた時には誰もが首を傾げていたように思えます。要するに大統領という職業で必要なのは周囲から束縛されずに時には大体な判断をする必要があり多少の言動や判断に違法性があ流可能性があってもしょうがない (免疫がある) というかなり言い訳がましい説明だったんですね。今ではその正統性を貫こうとしているトランプ氏側が勝利しているわけで、罰金は課せられる可能性はあるもの刑務所行きはまず逃れることができたという見解になってきそうです。
今回の選挙の結果はもとをただせばバイデン大統領の年齢も大きく関わっていると思いました。4年後はどんな候補者が出るのかわかりませんが少なくともトランプ大統領は今回が最後なわけで、売り言葉に買い言葉のような子供の喧嘩みたいな討論会は避けれれるのではないのかと期待しています。