最近やたらとお騒がせな行動が目立つ北朝鮮リーダー金正恩総書記。ロシアに北朝鮮軍を送りその報酬に核施設の技術を学ぼうとしてるんだろうかというニュースを聞きました。 アメリカ同盟国側との溝がさらに深まった大きな問題として取り上げられていますが、水面下ではさらに軍事力を上げようと密かに動いていたことを証明する事件が明らかになりました。
ロサンゼルスダウンタウンから車で50分くらい東に向かうとオンタリオという街があります。 Shenghua Wen, シェンハー=ウエン、うまくカタカナにできませんがこの中国籍男性、渡米してからオンタリオで悠々自適な生活をしていたようです。しかし今年11月の感謝祭中、彼は銃などの軍事品となる兵器を北朝鮮に密輸していた事実が見つかり逮捕されるという事件が報道されました。2012年、29歳の時学生ビザでアメリカに入国、ビザのステータスが切れたままそのまま違法に滞在し続け41歳になる現在まで密輸活動を続けていたようです。調べによれば北朝鮮政府とはアメリカ入国前に密輸計画を立てていたらしく、すでに2ミリオンダラーという金額を密輸費用として渡されていたそうなんですね。日本円でかなり大雑把に見て3億円ほどでしょうか。北朝鮮の価値にしたらものすごい大金になりそうですが金総書記ふんぱつしましたねえ。その位の価値があると判断したのでしょう。なのでウエンの渡米は最初から武器輸入が目的だったわけで学生ビザ申請書類はきっとかなり身分を詐称していたのでしょう。こうゆう奴がいるからアメリカの学生ビザを取るのが大変なんですね。
武器購入にはライセンスが必要であり学生ビザしかないウエンにはもちろん購入できませんが、彼は “straw purchasers” ストローパーチェスという裏ワザを使ったらしいんですねえ。
A straw purchase, as defined by the Bureau of Alcohol, Tobacco, Firearms and Explosives, involves someone who purchases a gun for someone who is prohibited by law from possessing one or for someone who does not want their name associated with the transaction. Straw purchases are deemed a federal crime, punishable by up to 10 years in prison and a fine of up to $250,000.
このストローパーチェスとはあまり聞きなれない表現ですが、調べてみれば単純なことで又買いのことです。ちょっと知り合ったアメリカ人に小遣いやるから銃買ってきてとそんなことでしょう。ただし見つかれば最長10年の懲役とおよそ三千七百万円ほどの罰金が課せられるそうなのでくれぐれも遊び半分ではやらない方がいいです。
“The North Korea officials sent Mr. Wen at least $2 million to pay for obtaining these materials and also to pay for the shipping costs,” said U.S. Attorney Martin Estrada. Wen was expected to make his initial appearance Tuesday afternoon in federal court in downtown Los Angeles, and could be arraigned in the coming weeks. “The significance of this arrest and discovery of this scheme cannot be overstated,” said Akil Davis, the FBI’s Los Angeles assistant director in charge. “Not only did the investigative team prevent additional restricted items going to the North Korean regime, but they gathered valuable intelligence for the United States and our allies.”
この密輸に関しての理由ですがウエンの自白によればどうやら朝鮮へのサプライズ攻撃がコンセプトだと漏らしていたそうです。もしかしたら朝鮮のユン現大統領はこの密輸計画を事前に知っていてその結果戒厳令を出そうとしたのかもしれませんねえ。
アメリカで流れているこのニュースに関しては、アメリカ兵器が北朝鮮に渡る脅威は勿論のこと、中国間との輸出入全般についてかなりの懸念があるといっています。最近よく聞くフェンエンタノールという化学合成ドラッグがありますがほんの米粒2−3錠ほどでオーバードースを起こすほどと言われています。ドラッグ以外にも中国からの human tafficking, 人身売買や未成年者の強制労働などかなり多くの違法行為がここ数年顕著に増えているそうです。共和党からすればこれは民主党、バイデン現大統領のせいだとなりますが、すでに様々な対応策は捻出しているようです。これが来年トランプ次期大統領にどううまく繋がれていくかがカギになるのではないのでしょうか。中国からの違法物輸入に関しての記事を下記のリンクで読んでいましたが読んでいくほど深い問題で暗い気持ちになりますねえ。メリークリスマスなんて呑気に言ってる場合なのかと思ってしまいます。