ヒトコトLAトーキング #141 大阪万博

大阪万博がついに始まります。アメリカ人にとっては残念ながら大騒ぎとは程遠いようです。この事について話しているアメリカ人は周りでまだ見たことがないのが実際のところです。この万博開催予定時にはトランプ関税など誰が予想したでしょうか。万博開催中にアメリカ関税デモのような事が起きても不思議ではない状況になっている気がします。

どう決めたのかは知りませんが万博開催からほぼ毎日それぞれの国のナショナルデーと決めているようです。4月14日から始まる最初の国はコルクメニスタンらしいです。聞いたこともない国ですがまあ最初の国です。日本のナショナルデーは7月3日だそうですが何か特別なことでもあるのでしょうか。またオフィシャルサイトによれば7月19日がアメリカのナショナルデーで、その日は ”showcase American culture, technology, and innovation.” アメリカの文化、テクノロジーとイノベーションのショーケースがあるそうで、今年2月に石破総理がアメリカ訪問時、トランプ大統領にこのアメリカナショナルデーに万博に来ないかと招待したらしいです。行ってみるかとトランプ大統領は言っていたようですがまあ来ないでしょう。今行けば世界中のパビリオンから狙い撃ちになりそうです。銃の一発だけでは気が済まないほど腹が立っている国が今は沢山ありそうです。勿論石破総理はトランプ関税だけでなく世界中の混乱は理解しているので、オープニングセレモニーではこの時期での大阪万博開催を良いチャンスと唱えるスピーチがありました。  
Japanese Prime Minister Shigeru Ishiba, speaking at Saturday’s opening ceremony for the Osaka expo, expressed his hope that the event will help restore global unity in a world plagued by conflicts and trade wars.

“The world, having overcome the coronavirus pandemic, is now threatened by an array of divisions,” Ishiba said. “At a time like this, it is extremely meaningful that people from around the world gather here and discuss the theme of life and experience cutting-edge technology, diverse ideas and culture.”

“threatened by an array of divisions” 分割された群衆による脅威と訳せばいいのでしょうか。Array とは随分遠回しな英訳をしているように聞こえます。確かにアライアンスとか国とかという枠組みと捉えられると明らかに今起きている戦争での同盟国と繋がる表現になりかねないので表現にもかなり気を使っているのでしょう。

しかしそうは言っても、みんな楽しくなんて綺麗事では隠しきれないのも事実のようで、 ウクライナのパビリオンでは “Not For Sale”と書かれているようです。

The blue and yellow sign over Ukraine’s booth states that the country is “not for sale”, echoing comments from the country’s president, Volodymyr Zelenskyy. Russia has chosen not to take part.
また8月には、国連とその構成部門、UNRWAを含む機関の80周年を記念したスペースでガザ地区の紛争地帯をバーチャルリアリティで体験できるコーナーが設けられるとありますがそんなの体験したい人はいるのでしょうか?  パレスティナのブースは共有パビリオンの隅にあるそうですが、主催者はいくつかの展示品の輸送がイスラエル当局によって遅延していると主張しています。その中にはイスラエルの嘆きの壁から持ってこられる石が展示されるようです。イスラエル側は遅延を否定しているようですが彼らにとってもこのエキスポで誰に何を伝えるべきなのか難しい所でしょう。 ネタニヤフ首相も大阪に訪れることはないでしょう。

In August visitors will be able to take part in a virtual reality experience corner for conflict zones in Gaza, in a space currently devoted to 80 years of the United Nations and its constituent departments and agencies, including Unrwa.

 

Palestine’s space is to be found in the far corner of a shared pavilion, although its organisers claim the shipment of several planned exhibits has been delayed by Israeli authorities, which is denied by Israel, whose pavilion includes a stone from the Western Wall in Jerusalem.

ユン大統領の罷免で大きなニュースになっていた韓国でしたが、韓国パビリオンでは政治とは関係なく最新技術の紹介を中心に韓国文化を紹介しているようです。本来のエキスポとして楽しめしそうです。間違いなく北朝鮮のキム総書記が招待されることはないでしょう。 世界的な紛争などはないものの、インド、チリ、ネパール、ベトナム、ブルネイは開催までにパビリオンの準備が整っていないそうです。園内での建設作業は見栄えは悪そうですが彼らにとってはまあ終わるまでになんかできればいいんだろうくらいなのでしょうか。まあそんなゆるい感じもお国柄などでいい事にすれば見る価値もあるのでしょうか。 入場料がかなり高いらしいので行きたいかと聞かれると多分タダならと答える程度の興味なのですがきっとユーチューバー達が丁寧に場内を案内してくれる動画がすぐに上がるのを勝手に期待しています。

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