前回から引き続きですがロサンゼルスの市長選についてです。カレン=バス Karen Bass とリック=カルーソ Rick Carusoとの投票争いとなっていましたが、結局勝者はカレン=バスに決定しました。ロサンゼルスの市長としては初の女性、そして黒人としては歴代2代目のロス市長となるそうです。かなりの僅差での勝利となりましたが、勝因は彼女の掲げていたメインとなるスローガン、街からホームレスの数を縮小するというスローガンが市民の心を掴んだようです。かれこれ3年ほど経つパンデミックによる失業率の増加が拍車をかけ、テントや車、シェルターなどでの生活を余儀なくされている人達があまりに多すぎると切実に呼び掛けていました。実際街を歩いていても、歩道にテントやショッピングカート押しているいる人など、今まで以上に増えて来ているようにも感じていました。
In her first remarks since the Associated Press called the race Wednesday evening, Bass wasted no time addressing the crippling homelessness issue in L.A.
“I ran for mayor to urgently confront the crises our hometown faces,” the L.A. native said in a statement posted to Twitter. “Tonight, 40,000 Angelenos will sleep without a home — and 5 will not wake up.
“To the people of Los Angeles, my message is this: We are going to solve homelessness,” she said. “Los Angeles is no longer going to be unaffordable for working families — good jobs and affordable housing construction are on the way.”
<https://news.yahoo.com/karen-bass-los-angeles-mayor-election-homeless-issue-emergency-222300028.html?fr=sycsrp_catchall>
”We are going to solve homelessness”と上記でも言っていますが、彼女のロス市民へのメッセージはとてもストレートでわかりやすかったのもきっと勝因の一つだったのかもしれません。職を失い家を失った人たちがまた家に住めるようになることは勿論、普通に働いている一般市民にも購入できる家をこれからどんどん建てていきましょうとも言っています。
彼女の掲げている”ホームレスプラン”の当面の目標は、彼女が市長として就任した年の終わりまでに15,000人のホームレスを一時的なり低価格で住宅に住まわせてあげようというもので、難しいとの批判の声はあるものの、これからロサンゼルスはこのプランを中心に街にポジティブな活気を呼び戻そうとしているのは間違いないようです。実はうちの2軒先にある何年も手付かずの家の工事が最近始まりました。これも既に彼女の声が届いたのでしょうか。今年2022年はアメリカ全土にとって金利爆上がりの年となってしまたので、住宅費用の問題はすぐに解決できるとは到底思えず、建設費用やそれに伴う労働力などをどう賄っていくのかがきっと彼女の今後の技量が試されるポイントになるのではないのでしょうか。