バレンタインデーは恋人や夫婦、誰か好きな人にプレゼントをあげる日です。アメリカでは女性から男性にチョコレートっていう限定的な風潮はないです。むしろ男性が女性にギフトを贈ることが多いような気もします。実際バレンタインの日の夕方、仕事帰りにライトエイド(Rite Aid)という薬局に寄ったんですが、バレンタインコーナーがあってその周りには何が欲しいのわからず徘徊するゾンビのような男達が行ったり来たり。まあ気持ちはとてもよくわかります。
日本では多分間違いなくチョコレートが一番人気のギフトですが、アメリカではどうなのかと周りの知人に毎年聞くのですが、色々びっくりするものもありました。前のアメリカの会社で働いていた時ですが、同僚のアメリカ人女性は旦那から新車のアキュラをプレゼントしてもらって喜んでいたのを覚えています。たまたま乗り換えの時期だったのか、旦那が何かやらかしてその償いなのか知りませんが多分知り合いの中でこれが一番驚いたギフトだったかもしれません。その他嫁さんに香水や花、恋人にスポーツ観戦チケット、アナハイムのディズニーランド、ユニバーサルスタジオのチケットなどもよく聞きます。
NRFという世論調査のサイトによるとアメリカで人気のあるギフトはチョコやハート形のケーキ、その他食べ物一般のようです。バレンタインに選ぶギフト10選なんていうサイトから下記抜粋文載せましたが、人気ギフトとしては何か象徴的で、甘く、気の利いたものはいつでもお店の商品棚で埃を被ることはないようです。お菓子というのは値段もお手頃で万国共通の当たり障りのないギフトのようです。
Red boxes of chocolates, heart-shaped cakes, and other edible gifts are among the most popular Valentine’s Day gifts, according to a survey by the National Retail Federation.
It is a symbolic, sweet, and thoughtful gift that will certainly not gather dust on a shelf. You can buy a variety of chocolates and other treats in shops such as Majai, Itališki gardumynai, and Skanios gėlės.
この他にも、過去10年間ギフトを誰にどれだけ送っているかなんて統計もあるようです。まずギフトをあげた半数以上の人達は結婚相手か恋人達 (Significant Others)で、2020年では52%となっています。過去10年でこの割合は多少の減少は見られますがこのカテゴリーがやはり一番多いです。次に多いのが15%を占める結婚相手以外の家族へのギフトです。2010年は20%だったのでなぜか近年このカテゴリーも減少しています。続いて友達(7%)、学校のクラスメート(7%)、会社の同僚(7%)、要するに義理チョコ的なプレゼントは10年前と比べやはり少し上昇しています。お菓子会社などの商戦の成果と思われますが日本ではきっとこのカテゴリーはもっと多いはずだと思っています。自分の経験ですがアメリカの学校や会社で義理チョコなどをもらった経験はほぼなく、周りでもパーティーをやる以外は義理チョコで和気藹々みたいなことは見たことがないです。学校帰りまでに自分のロッカーや引き出し、どこかにチョコがあるんじゃないかとかなんだか妙な期待をしてしまう事は日本独特な文化だと思いました。好き嫌いも面と向かってはっきり言おうとするアメリカ文化とは対照的です。さらに人間以外を対象にしたカテゴリーも存在していてペットというのがありました。全体の3%の2010年から比べると2020年では6%と倍になっています。犬や猫が喜ぶプレゼントはきっとチョコレート以外だと思いますが, ペットサプライチェーンにとってはいい商売ですねえ。