日本のニュースでも騒いでいると思いますがある日本人ロックスターが大義を成し遂げました。9月15日ハリウッドの中心地、チャイニースシアターのセレブの手形に初めて日本人がその跡を残すことになりました。
もう何年も前からX JAPANのYOSHIKIがロスに住んでいるという話しはよく聞いていました。どこかのラーメン屋にいたとか、なんだか下世話ですがこの辺に住んでいる日本人は街で見かけた人も多いのではないのでしょうか。永住するのか知りませんが現地での音楽活動がこちらの業界の耳に入ったんでしょう。勿論日本でも活躍がもとになっていますがまさに音楽は国境を越え言語を超えこれからの日本の若いアーティスト達にとっては世界に出ていくモチベーションを上げる大きなきっかけとなるでしょう。また世界に日本の商業音楽が世界に出ていく扉をさらに大きく開けたような気もします。
そんなある意味歴史に残るようなシンボルになったYOSHIKIの英語でのコメントは、アメリカにやってくる人達にとって勇気ずけるものとなりました。
“I wanted to prove that nothing is impossible. I wanted to prove that a person from Asia, a person from Japan, who didn’t speak English could still pursue (the) American dream, could still pursue the Hollywood dream regardless of race, regardless of who you are,”
英語が話せない日本人だろうが、人種に関わらずアメリカンドリーム、ハリウッドドリームを追いかけ、達成できるという事を証明したかったと言っています。彼の場合は日本での知名度がすでにあったので海外でのスタートは難しいものではなかったのかもしれませんが、それでもハリウッドに手形を残せるほどになるにはこちらでの弛まない努力があってこそなのでしょう。
地元ロスのローカルニュースでは彼の記事にはこんなふうに紹介されています。
On Thursday, Yoshiki dipped his hands in cement at the famous Hollywood landmark, joining the group of over 300 artists who have received the prestigious honor. As soon as he enters the room, you know Yoshiki is different – flamboyant and bold, yet soft-spoken and humble. “To be honest, I don’t feel like I accomplished that much,” he told Eyewitness News It’s one of the many contradictions that’s part of what makes him so fascinating. He’s a composer and a concert pianist who can mesmerize audiences around the world with beauty and elegance as his hands and fingers gracefully dance on the keys. But he’s also a heavy metal rock star that creates hard-driving rock ‘n’ roll songs, performing in leather and sweat-soaked skin as he hammers the drums to sold-out arenas – his hands turn to fists of pure rage and violence. That anger has a source. When he was 10 years old, his father died by suicide. Yoshiki had already been playing a multitude of instruments, but it was the drums that suddenly allowed him to purge his heartbreak. “I was very sad. At the same time, I was very angry because of how he left this world, my father. So I was kind of hitting the drum set, releasing my anger.” People seemed to feel his pain. By his early 20s, his band X Japan was a sensation and sold 20 million albums. His life has become a classic mashup. He also works in the world of fashion and has his own wine, ultimately using his great entrepreneurial success to help others. He’s donated money, but more importantly, he openly talks about the darkness in his own life.
ニュースレポーターによるとYOSHIKIの印象は華やかで大胆、かつ優しい口調で謙虚な人だそうです。彼はコンポーザーでありピアニスト。鍵盤上を優雅に舞う指先で音楽を奏でながらそのエレガントな美貌で世界中のリスナーを魅了するなんて書いてあります。なんだか化粧品のコマーシャルみたいでちょいと褒めすぎてないかと思うくらいですがさらに続いて、しかし彼はヘヴィーメタルのドラマーでもあり、満席のアリーナではその拳は途端に激怒と怒りに豹変しドラムを叩きまくる、とあります。この怒りが彼の原点である。10歳で父が自殺、なぜ自分を残し逝ったのかで父を恨みその吐口がメタル音楽のドラムだったそうです。日本のXでのバンド活動はモンスターヒットになり、紆余曲折があり今ロスで音楽活動だけでなくファッション業界や自分のワインブランドをプロデュース。事業はうまくいっているようで売り上げを寄付したり他の人達をサポートしていたようです。これら彼の社会貢献と過去の自分の辛い経験をシェアしたことが今回の手形を残す理由となったのでしょう。これを聞くと確かに多才ぶりがわかるような気がします。
正直な所、商業音楽以外のジャンルでの話ですが多分ものすごい才能のある日本のアーティストが沢山いると思います。しかしこうゆう人達に限って今の一般の人が住む社会では認められなく地位も金もなかったりします。きっと彼らは今より先の音楽センスを追いかけているからだと思うのですが、クラシック、ジャズ、伝統音楽などそんな分野でポップ音楽のような華やかに世間にニュースになるメディアがあったらさらに日本人には世界で活躍する場所が増えるのではないでしょうか。次にハリウッドに手形を残す日本人は一体誰になるのでしょうか。今晩夜中にチャイニーズシアターに忍び込み自分の名前を書いてこようかと思ってます。