エンジェルスの大谷選手が怪我をしてしまい今年の残りの試合どころか2025年まで投げられないだろうと言っています。エンジェルスチーム側では彼はとにかく手放したくない存在です。確か最近どこかで聞いたニュースではチームの要、マイクトラウトはエンジェルスを離れてもいいが大谷はキープしておきたいなんてコメントをどこかで読んだばかりです。一体どうなっちまうんでしょう。
そもそも7月頃から途中で欠場する事もありニュースにもなっていましたがその時は大事ではなさそうな報告になっています。7月23日のダブルヘッダーの時です。1戦目マウンドに上がり6−0で見事チームを勝利に導きました。しかも彼にとっては初めての完封訴勝利となり大満足な結果となりました。2戦目にはデトロイトタイガースとの試合に挑みこの試合でもバッターとして大活躍。大リーグ通算38本目となる2本のホームランを打ち11−4で再度チームの勝利に大貢献していましたが7回表、エンジェルスは大谷選手の代わりにピンチヒッター、マイケルステファニックを起用します。試合終了後にエンジェルスのマネージャー、フィルネヴィン(Phil Nevin) のコメントでは彼の途中欠場は大ごとではなくただの”cramp up” 筋肉疲労だと言っています。さらに続けてダブルヘッダーで投手・打者としてこれだけやれる選手を今まで見たことがないのでどうなちゃってるのか分からないと言っていますね。こんなコメントからしても彼の運動能力がわかりますが単純に考えても他の選手に比べて倍の負担が体にかかるのではないかと思います。
“Yeah, he just cramped up,” Nevin said. “A lot of volume today for him. As I’ve said many times, certainly something I’ve never seen, I’m not sure at any level. What he did in the first game, obviously, with the complete game and then two home runs in the second game.”
大谷選手はこの後も試合には出続けていましたが8月23日、試合初待ったばかりの2回、シンシナッティーレッズ戦でマウンドをいきなり降りてこの日、尺側側副靱帯(Torn UCL=ulnar collateral ligament ) と診断されました。彼自身何も痛みななかったそうですがこの日に完全な肘の故障と診断されてしまいました。2018年に靭帯の手術をしていますが今回の損傷は別の箇所だったようで結局今回もまた手術に踏み切ったようです。手術は無事に済んだと彼個人がツイートしていたようなのであとは無事回復していけばまたロスにはsho-timeの始まりになるんでしょう。しかし今回の彼の怪我について疑問が出てくるのですが手術が必要になる前になんとからなかったのでしょうか?プロ野球選手にはトップのトレーナーが着くのは当たり前ですが彼らは何もできなかったのでしょうか?しなかったのでしょうか?大谷選手のエージェント ネズバレロ (Nez Balelo)はインタビューでこう言っています。
“Shohei loves to pitch, and all of you know that,” Balelo said. “There’s probably some situations out there that we didn’t even explore that could probably get him back in the lineup maybe quicker because of some type of surgery, (but) we don’t want to create any kind of situation where it’s going to be detrimental to him. We just want to make sure that longevity is important, because he loves to pitch.” Balelo also pushed back against speculation on a rift between Ohtani and the Angels, saying the club has been supportive and positive throughout the process. Both Balelo and the Angels say there was no reason to suspect Ohtani was wearing down while playing every day during a difficult August for the club. “The word ‘fatigue’ was abused, in my opinion,” Balelo said. “He continues to feel good. He takes care of himself. Nobody can do what this guy is doing. People were just assuming he was breaking down, and there should have been signs for people to notice. That’s not the case at all. Shohei, he drives his career. He does what he needs to do, and he knows he’s got the cards to say, ‘I need a day. I need to take a beat.’ He doesn’t do it enough, because he doesn’t feel like he needs to, and so we respect that.” Balelo gave no indication Ohtani is likely to speak to reporters again this year, and the agent said he spoke out to give official information on Ohtani’s future and to counteract what he perceives as negativity around this injury amid the Angels’ annual struggles. Los Angeles is all but certain to miss the playoffs for the sixth consecutive season of Ohtani’s major league career. “We’ll tackle free agency when it comes,” Balelo said. “I’m not worried about free agency.”
“he knows he’s got the cards to say, ‘I need a day. I need to take a beat.’ He doesn’t do it enough, because he doesn’t feel like he needs to, and so we respect that.”と言っています。”take a beat”一時的に休みを取るという意味ですが、これだけの大物選手として扱われている大谷選手が休暇の申請を出したとしてもチームが断るはずがない事を知っていたにもかかわらず、彼は自分の意思でその必要はないと判断したので我々はその意思を尊重したとあります。要するに自己責任というわけですが多少腑に落ちません。言葉の壁もあったのでしょうか。二刀流としてフル回転して毎試合結果を残せる安定期の最中での怪我だけにきっと本人もここで休む事は考えていなかったことは理解できるのですが本当に誰も止めなかったのでしょうか。
バッターとしては来年からスタメンとして入れるであろうとは言っていますがエンジェルスはこれで1番実力のある、トラウト選手を1番とすればもしくは2番、選手を試合でしばらく使うことが出来なくなります。来年といえば大谷選手がフリーエージェントとなる年でもあります。偶然であり、まさかとは思いますがエンジェルスチーム側が彼の怪我での損失分に借りを持たせるなんてことはないと願っています。大谷選手は確か前からエンジェルス在籍を望んでいたと聞いたことがありますが、怪我をしているとはいえベイブルースの蘇りなんて騒がれている以上他のチームは勿論黙っているわけはないんでしょう。日本人特有の義理人情に漬け込まれず、ごちゃごちゃ言う周りのめんどくさい事にもとらわれず自分の実力の出せる道を選んで欲しいと思います。