イスラエルは 複雑な国です。3つの大きな宗教(イスラム教、ユダヤ教、キリスト教)の聖地エルサレムが存在するせいでしょう。国土の大半はユダヤ教徒ですが長い紛争の間にイスラム教徒自立を掲げ二つの自治区が国内で生まれました。聖地エルサレムのあるウエストバンクとエジプトに隣接するガザです。特にガザでは壁で覆われイスラム教徒であるパレスチナ人が実権を握っている自治区であり、何年もの間定期的にイスラエル本土と紛争を起こしていました。その度に国連やエジプトが仲介に入りなんとか鎮めてきましたが、10月7日、ガザにいるハマス(イスラム教武装組織)からの砲撃はかなりのものでイスラエルは宣戦布告をしガザ地区を鎮圧していく勢いです。イスラエルをサポートするアメリカもすぐに対応しバイデン大統領が10月18日訪問しました。
この18日の大統領訪問には現在も取り残されている600人ほどのアメリカ人をガザから解放する要求を出していましたが、ちょうどその時期ガザの病院にミサイルが落ちさらに現状悪化、隣国訪問予定もキャンセルし短時間でみのりのある交渉もなく即帰国することとなりました。何とか帰国直前にトラック20台分の支援物資をエジプト側から入国することを許可されたもののおそらくその程度で何百万人をサポートできるわけもないわけです。国連ではこの支援を”Life Line”と言っていました。life=命, line=つな. 文字どうり命綱です。
つい最近二人のアメリカ人がハマスより解放されたと聞きましたが、どうやらハマスからのメッセージを伝えるための理由のようです。人質解放理由は、世界へバイデン大統領とそのファシスト一味がどれだけ間違っていて(false)自分たちの言っていることに根拠がない(baseless)かを証明するためだと言っています。
Hamas said in a statement that the hostages, a mother and daughter who are both Americans, were released “for humanitarian reasons, and to prove to the American people and the world that the claims made by Biden and his fascist administration are false and baseless.”
海外でも停戦のデモが始まっています。イスラエルをサポートするアメリカ側ではきっかけとなったハマスがいきなり砲撃したことへの憤りを表し停戦には合意していないようですが(多分これを寛大に許すとロシアがウクライナに仕掛けた砲撃はどうなるんだという懸念なんでしょう)、アメリカ国内では勿論停戦のデモが広がっています。ロサンジェルスは全米で2番目に大きいユダヤ人コミュニティーを持つそうですが、この事件から大きな声が上がっています。ウエストLA、ビバリーヒルズから少し南にある ヤング イスラエル オブ センチュリーシティーというコミュニティーセンターから停戦を求めるマーチが始まりました。ユダヤ人が停戦のデモです。
ロスのカレッジでも物議が交わされています。ある生徒間では違う宗教という理由から強迫じみた迫害を受けているようです。
ロスから少し東にあるUCリバーサイドというキャンパスでは誰かがパレスチナンの旗を掲げたらしく、これがガザに留められたパレスチナンをサポートするものなのか、ハマスをサポートするものなのかにより全く意味が異なりこれも問題になるかもしれないと言っているそうです。
ウエストLAにあるUCLAキャンパスでは”freedom of speec”言論の自由を唱える多くの生徒達が パレスチニアン解放を訴えています。パレスチナ人はイスラエル人同様の権利を持つべきだ。ともかくさらに1番重要なことはハマスはテロ組織だ!と言っています。
“I want 100 percent to have Palestinian students to have their voice and I want all Palestinians to have the same rights and same access to their homeland as Israeli’s do,” said Nicole Fenyes, president of the UCLA Chabad group. “The most important thing to remember is, the two sides are not necessarily equal in the sense that Hamas is by far a terrorist organization.”
戦争ってのは人間の行動の中で1番論争になるもので、もっと複雑なケースで問題を抱えている人達もいます。
At Los Angeles International Airport, some people arrived on flights fleeing the conflict. Others, though, were headed the other way. Celine Mimon shed tears and waved as she caught one last glimpse of her 20-year-old brother. She and her siblings were born in the U.S. but have dual citizenship through their parents. Three of the four siblings have served in the Israeli military, she said. Mimon said her brother is currently enlisted and had been on leave visiting family in California. Now, he’s headed straight back to fight in the war. “I’m heartbroken and I’m so scared for him and everybody in Israel,” Mimon said through tears. Ayana Levine, meanwhile, is headed back after learning that her nephew was killed. Her friend, Sarah Halpern, was trying to help Levine catch a flight. “I’m just trying to get her home so she can be there for the burial,” she said.
ロスの空港で兄弟を見送りに来た女性と家族はアメリカとイスラエルの二重国籍で、今年20になった兄弟はイスラエルでの徴兵で出発するところだったと言います。
また別の女性は甥っ子(nephew)が亡くなってしまい、国に戻らなければいけず彼女の友達が飛行機のチケット手配を助けていると言います。友人はただ彼女が自国で葬儀に参列するための手助けをしているだけだそうですが辛い話です。
ハマスからのミサイル攻撃がイスラエルの街を破壊し、その報復でガザの住宅を破壊。被害者はほぼ一般庶民。もうすでにどちらが悪いとか言える状態ではないです。やられたらやり返す。目には目をということで収拾が付かないのが今の状態でしょう。早くなんとかしたいものの仲裁に入ろうとしている国も色々なしがらみがあり簡単に鼻を突っ込めない。どうにかなることを神頼みなんてことも到底ありっこないです。元々その神違いのせいで起きていることです。具体的な停戦案を早く出して歩みよえる結果になってほしいです。