90年代に人気のあったアメリカコメディショーはなんでしょうときけば必ずフレンズが出てくるでしょう。その6人の主人公の一人、チャンドラー役の俳優マシュー・ペリーが 10月28日にロサンゼルの家で亡くなっているのが見つかりました。
誰かが救急の連絡を入れたらしいのですが救命隊が彼の家に着いた時にはジャグジーから頭を出したまますでに死んでいたそうです。すでに検死は行われているものの死因はまだ確認されていません。54歳の若さでした。溺死が原因とも言われているそうですが実際の所誰もがきっとドラッグだと思っているでしょう。
フレンズが初めてテレビで放映された当初、アル中に悩まされていた24歳のペリーはなんとか自分でコントロールできていたそうですで、その後10年間コンディションが上がり下がりしながらフレンズのシリーズをこなしなしていたそうです。34歳になる頃にはシーズン9が始まっていてかなり深刻な問題になっていたようです。
When Perry was first cast on Friendsat age 24, his alcohol addiction was just starting to surface. “I could handle it, kind of. But by the time I was 34, I was really entrenched in a lot of trouble,” he admits. “But there were years that I was sober during that time. Season 9 was the year that I was sober the whole way through. And guess which season I got nominated for best actor? I was like, ‘That should tell me something.'”
アル中治療のためなのか鎮痛剤も服用していたと本人は言っています。Vicodin(バイコディン)、日本ではオピオド鎮痛薬の一種として種分けされているようですがアメリカでは医者の処方箋で意外と簡単に手に入ります。昔フリーウエイでバイクを乗っている時車にぶつかって足を怪我した時にこの薬処方しましたが、とってもいいです。痛みはなくなりなんだかふわふわしていられます。勿論医者の出した量を数日分(一回一錠程度の服用)なので治療後に禁断症状なんてものはないですが、事故ってもあんなのあれば大丈夫だとしばらく考えてた事はありました。ペリーはこのバイコディン、一日55錠飲んだことがあるそうです。ちなみにタイガーウッズもこの薬を服用中に運転していて事故を起こしましたことは有名です。
他にも不安やパニック障害に使用されるザナックスも服用していたそうで、数カ所違う医者に行っては仮病を装い処方箋を手に入れていたと本人が言っています。
そんな状態でのフレンズの撮影も大変だったようでエピソード最後のメインシーン、モニカとの結婚式の撮影シーン直後にはそのままトリートメントセンターに連れて行かれたことがあったそうです。治療にも真剣に向き合うこともあったようですが、本人いわく今までの合計費用はおよそ9ミリオンドルにも登るそうです。患者の言われたままもしくはそれ以上に処方箋を出し、今度は治療が必要と別の場所からまた高額を押し付けられるという商売の餌になってしまっていたのでしょうか。まさによく聞くドクターフィールグッドストーリーの典型のようにも思えます。
精神科医にとってセレブはお得意様です。必要な診断をして時間をかけて確実な処方箋を出すようなことは多分金持ち有名人には好まれないのでとにかく細かい書類より電話一本で死ねるくらいのピルを届けてくれる医者が “いい医者”として扱われることになるのでしょう。金に糸目はつけないのでサプライヤーである医者はなんとでもします。今までどの医者がペリーに薬を出していたのかサーチしても出てきません。なぜだか出てくるタイトルほとんど全てドラッグを乱用したセレブ達とか使用した側の話ばかりです。おそらく致死量以上の処方箋を書いている医者達もいるのでしょうがそれに触れる記事はあまり見つからないです。犯罪になるので最もなのは分かるのですがそうゆう薬の出し方をする医者がもう少し思いとどまっていたら助かっていた有名人は沢山いたのではないかと考えてしまいます。他の医者に行ってしまえばそれまでですがなんだか自殺の助長屋のように思えてきて複雑です。確かマイケルジャクソンの法廷でも主治医が色々説明していました。今では彼のそんな御託はもはやどうでもいいのですがいまだに同じような事は起きているのでしょう。
医者に責任を押し付けているような言い方をしていますが逆のケースもあるようです。
Not all Dr. Feelgoods set out to be prescription vending machines, Dr. James Gagne, a Los Angeles expert in the field of addiction behavior, told TheWrap. Though sometimes the demands are of the celebrities are “obvious when they walk through the door,” Gagne says, these relationships — and the warning signs of dangerous addiction — often grow over the course of time. Drew Pinsky, co-author of the recently published “The Mirror Effect: How Celebrity Narcissism Is Seducing America,” says many doctors get sucked into a slow spiral of catering to stars. Pinsky believes that doctors who attempt to treat stars’ chronic pain with opiates in order to bask in the glow of celebrity risk getting swallowed up by these bigger-than-life narcissists. “Imagine the power [celebrities] wield,” He says. “They begin by saying, ‘You’re the best doctor in the world,’ but when the doctor tries to cut their dosage, they’ll say, ‘I’m going to tell everyone what a terrible doctor you are – I’m going to ruin your career!”
医者の中には真面目なのもいて患者であるセレブ達に処方箋を控えるよう伝えているものの、患者の方から薬を出さないと悪評判を世間に広ませるぞと脅されることもあるようです。医者にしてみれば患者に言いなり、さらに関係を断ち切るのも困難あとなるまさにはた迷惑な話です。