ユダヤ教の歴史を振り返るとこの行事は彼らにとってはクリスマスどころではないほどのめでたい日なので大きなセレブレーションが行われている場所があります。ロサンジェルス近郊ではサンタモニカの有名な目抜き通りでハヌカのイベントが行われています。これも12月7日から14日までの8日間です。ユダヤ教の子供達はきっと8日間のホリデーだと羨ましがられるかもしれませんがアメリカの一般社会では学校の授業も会社も普通に営業しています。それどころかこのタイミングに祝うのは少し不安です。Antisemitism=反ユダヤ主義者の存在です。
現在イスラエルとハマスの戦争は激化していますが、イスラエルにはガザ地区同様にエルサレムがあるわけでこの場所をメッカとするイスラエル、大多数がユダヤ教に属する人々、は今国連からガザ地区砲撃について非難されています。海外に点在するユダヤ教徒にとってイスラエルの砲撃はテロへの報復措置とはいえ単にやりすぎだという声はすでに広まっていて世界中大きな摩擦を作り出しています。そんな中で直接関係のないハヌカをお祭りごととして騒ぐのはやはり危険を伴うと懸念している人も大勢います。
Some Jews residing in Los Angeles, California, are struggling to decide how they want to celebrate Hanukkah this year, expressing concern that decorations on their homes may invite reaction from antisemites during the Israel-Hamas war. Adam Kulbersh, who lives in Studio City, told the LA Times he did not know how to explain to his six-year-old son Jack the plight of Jews in the wake of the ongoing conflict, admitting a menorah could lead to unwanted attention. “Right now, there are mean people who want to do mean things,” Kulbersh told his son. “My number one job is to keep you safe, and we’re not going to hang decorations.”
上記地元ロサンジェルスのニュースの記事にもありますが、特にユダヤ教を親に持つ子供たちが心配だそうで、ある親は6歳の子供に今の苦境の中でメノラを公然として祝福するのにどうやって説明していいのかわからず、さらにメノラにより不要な注目を集めてしまう恐れがあるのではと懸念しているそうです。他宗教との争い事はどうしてこうも直接関わっていない人間を巻き込んでしまうのでしょうか。宗教との関わりが密接な人ほどこういった不幸を招いてしまう可能性が高いような気がします。とにかく一年に一度くらいこの時期にはそんなもん関係ねえ、みんな酒でも飲んでればそれでいいじゃないかと言ってしまってはいけないのでしょうかねえ。