マラソンは嫌いでした。学生の頃にはマラソン大会など必ずありましたが一度もまともに走ったことはなかったような気がします。走っている途中にラーメン屋に入ってしまったりとどうしても止まらずゴールするのが難しいんですね。ところがここ数年コロナのせいもありジムにも行けなかったので、しょうがないのでその辺の道を適当に走り出してみたところ何故か少し楽しい事がわかりました。ロサンゼルスなので早々ラーメン屋が見つからないせでしょうか、短い距離ですがちゃんとゴールしようと決めた場所まで行けるようになり今週末のロサンゼルスマラソンにも出てやろうかと自分の中で気持ちだけ一歩前進した気がします。
まともにフルマラソンをした事がない人にとって街のマラソン大会に出る決心が鈍る理由の一つが多分参加費用だと思います。今年のLA マラソン一般参加費用は3種類あるようで、フルマラソンが169ドル。大まかに2万円5千円ほどでしょうか。チャリティーマラソンというカテゴリーはハーフマラソンとなり、参加費用はただですが、代わりにドネーションとして650ドル払う必要があります。今の為替レートだと下手したら10万円近くになります。もう一つ5Kというカテゴリーがありますが Kはキロの略なので5000メートル、5キロマラソンですがこちらは35ドル。どちらにしても辛い思いをするためにこんな金額がどうも腑に落ちませんが値段の価値は人それぞれなのでまあいいとしますが、自分にとってはまだ高い気がします。来年に期待したいものです。ちなみにホノルルマラソンは早い時期に登録すれば海外からの一般参加費用はフルで195ドルのようです。
ロサンゼルスマラソンのコースですがロスの中心街、メインの観光地を横断するのでロス観光で来ている人には参加するにはいいかも知れません。ほぼ有名な観光地をこのマラソンで網羅できます。さらにハリウッド、サンタモニカ、サンセット通り、まさにロスでは象徴的な道を車の心配せず堂々と闊歩できるわけです。
スタート地点はロスダウンタウンの北に位置するドジャーススタジアムからで、そこから日本人街、リトルトーキョーを抜け西へ向かい有名なスターマークのあるハリウッド通りを走ります。そこからさらに西へ進みいかにもアメリカらしいバーが立ち並ぶサンタモニカ通りへと続きます。シェリルクローの “All I want to do” が聞こえてきそうです。さらに西へ進み渋滞で有名なフリーウエイ405あたりを抜けるとUターン地点になり、ロデオドライブなど金持ちショッピングエリアに向かうところがゴールとなります。
ロサンゼルスマラソンは正規なもので運営会社がコースを準備や設定などレースに支障がないよう取り組んでいますが、実は全く非公式の裏レースがあります。クラッシュライドというもので、ロスマラソンの始まる前の夜中にチャリンコでコースを爆走しようというものです。すでにマラソンコースはマラソン用に整備され一般車両も通れない状態なので、まさにチャリンコ好きにはもってこいです。非公式なので勿論ただ。プロ仕様のロードバイクから、ママチャリ、窃盗チャリ、とにかく人力二輪車なら誰でも参加自由。途中ラーメンを食べようが、疲れたらゴールせずそのまま走って帰ってもいい自由具合。たった一つのルールはマラソンの始まる朝6時半頃までにはコースから出ている必要があります。スタートは朝3時。興味のある人はチャリンコで現地集合してなんとなく集まった人達とゆるーく走って見て下さい。