ヒトコトLAトーキング #170 スタンドバイミー の監督 in LA

スタンドバイミーは1986年に上映された青春映画です。ほぼ40年前のいわゆるハリウッド映画の代表作とも言えるものですが、主題は心温まる友情ものなので多分今の子供達が見ても意外と共感されるでしょう。そんな大ヒットセラー映画の監督を務めたロブレイナーと彼の妻ミッシェルがロサンジェルスの自宅で殺害されました。
Rob Reiner and his wife Michele died of multiple sharp force injuries, the Los Angeles County Medical Examiner’s Office has determined. The manner of death was ruled a homicide.

医者の検死によれば鋭利な刃物で数回刺された跡があったらしくどうやら殺人の疑いがあるとされていました。じゃあ誰がという話ですが 週刊誌ピープルではこうありました。

News of their deaths came one day after the When Harry Met Sally… director, the photographer and their son Nick Reiner allegedly got into a heated argument during a holiday party at Conan O’Brien’s home. Nick was arrested in connection with their killings and has since been charged with two counts of first-degree murder with a special allegation that he used a knife. One source described the site of their murders to PEOPLE as a “Hollywood horror-scene nightmare.”

Following their deaths, a source told PEOPLE that Rob and Michele “could never reach stability with Nick,” who has previously spoken about his battles with drug addiction and homelessness.

二人の死因はどうやら息子だったようです。事件の数日前、ディレクターであり写真家でもある息子、ニック=レイナーと有名なコメディアン、コナンオブライアンの家でホリデーパーティー中に親と激しい口論になったことが殺害の要因のようです。証言によればかなりナイフでの殺害状況はかなり酷かったようでハリウッドホラー映画のワンシーンのようだったそうです。ニックレイナーはドラッグ中毒でホームレスだった時期もあったそうで、残念ながら大成功した金持ちハリウッドセレブの道楽息子が度を過ぎたままわがまま勝手に生きてきた末路なのかというのがこのニュースを聞いた最初の印象です。

ロブレイナーが息子ニックとコラボした映画があります。2016年に上映された “ビーイング チャーリー という映画です。ドラッグ中毒から抜け出そうとする主人公とそれを理解しサポートしようと必死に奮闘する親との奮闘。皮肉なことにこれが彼らのリアルな親子関係を映し出した内容だそうです。上映時のプレスインタビューなどでロブとニックの会話が聞き取れますが、映画の説明が、実際ニックの経験したドラッグの話になっているものが沢山ユーチューブで上がっています。どれをみても父親であるロブどれだけドラッグに対して切実な思いだったのかが感じ取れます。私は息子を愛しているし、一般的にドラッグに陥るのは子供達自身のせいじゃない。そうなってしまうのには何か理由がありそれをサポートするのが親や周りの役目だと何度か言っていました。事件後、一緒に働いてきた俳優達はロブレイナーについて素晴らしい人だったと口を揃えて賞賛しています。どうして殺すほど憎かったのか衝動的なものだったのかは知りませんがきっとニック本人もドラッグの被害者だったのでしょう。単なるバカな道楽息子の過ちというわけではないのかもしれません。

ちなみに スタンドバイミーの話自体はスティーブンキングの1982年に出版された短編小説 “The Body” を元に映画化されたものです。脚本家のブルース・A・エヴァンスとレイノルド・ギデオンはこの物語を気に入り脚本を執筆したそうです。当時はコメディ作品で知られていたロブ・ライナーが監督に起用され、脚本はゴーディ・ラチャンスの視点に焦点を当てて制作されました。1986年に上映されてからの知名度はもはや説明する必要もないですね。