ヒトコトLAトーキング #177 違法移民取締の犠牲者 in LA

ミネソタ州で起こったICEの捜査によって今年で二人目の犠牲者が出てしまいました。すでに世界規模と言っていいほど大ニュースになっているかもしれませんが西海岸のロサンジェルスでも大きな波紋を呼んでいます。

プロテストに参加していたアレックス・プレッティ (37歳) はアメリカ退役軍人が通う医療機関の看護師だったそうです。コロラド州に住む両親とも数週間前からプロテストに参加することは話していたらしくあまり入れ込めるな、馬鹿なことはするなと言われてえいたようですが、彼はわかっているとなだめていたようです。両親の証言によれば、アレックスはミネアポリスで起きているICEの捜査にはかなり憤慨していたそうです。

イリノイ生まれ、大卒生物学専攻のアメリカ市民。 独身で近隣からも性格も大人しくて温厚だと言われていたようです。看護師として働く前は研究者という経歴もあったそうで犯罪とは全く縁のなかったいわゆる一般善良市民だったようですが、銃のライセンスを持っていたそうでプロテスト参加中ICEと揉め事になった際、腰に銃を持っていたのが目に止まった所でさあ大変。ICEの連中に寄ってたかってなじられてしまいました。 ICE側によればそもそも平和的なプロテストに銃を持って参加しているのがおかしいと言っていますが彼は銃を所有のできる許可証を持っています。銃であれ人に向けてこそ脅威となるわけで腰につけていただけで撃ち殺す事は正当防衛と呼べるのかという所がこの事件の焦点です。ICE職員が銃を撃ち始めて5秒の間に至近距離から十発発泡していたそうです。後のアメリカ国土安全保障省の証言によれば、拳銃を所持しているある人物が連邦捜査官に虐殺を目的に近づいてきた、と説明していたようですがこの間のビデオイメージなどをみると虐殺行為には見えないんですね。 ICE職員がある二人を連行しようと詰め寄っている所にアレックスが割って入ります。ここでICEの一人が彼にペッパースプレイをかけますが右手に携帯で撮影しつつ右手でスプレーを顔にかからぬようカバーしている姿があります。それから二人のICEが彼を膝まつかせると別のもう一人の職員がアレックスが所持していた腰の拳銃を取り去りこの小競り合いから数歩離れます。それから何故かすぐに一人の職員が彼を近距離で発砲、それから立て続けに彼に向け三発連射します。ここで職員達はアレックスから数歩離れて行くのですが最初にペッパースプレーをして職員ともう一人がさらに続けて6発発砲。アレックスはそのまま動かない状態となったそうです。詳細は下記リンク、説明文を読まなくてもイメージだけよく分かるとお思いますが、アレックスは一度も銃を手に持ってもいないのに一体なぜ十発も近距離から打たれなければいけないのかわかりません。しかも彼の銃はすでに抜き取られている状態でいて、それからさらに撃たれるほど何かひどい悪口でも言っていたのかなとも思いますが、それにしても自己防衛の発泡というより公開処刑のようにしか見えないです。
とまあこれだけ政府職員側の矛盾したニュースが広がればカリフォルニア州など民主党の州ではさらにICEに憤慨する人間は増え、当然プロテストも至る所で始まるわけです。 先週水曜日ですが車で近所を走っていると病院の前に人だかりがあったので、思わずその辺の人に聞くとやはりICEのプロテストだと。被害者と同じナース達がそれぞれローソクなど灯りを掲げ黙って立っています。少し見ていて感じた事は、沈黙を貫くプロテストを見ている方がメガホン片手に要求を叫ぶよりよっぽど何か伝わるものがありました。彼らが動かないぶん自分が何かできないかとも考えてしまうくらいです。道の向かいのローカルニュース中継バスのカメラマンも見慣れているのか、これを感じ取ったのか知りませんが何故かやたら申し訳なさそうに人混みを押し入り静かにカメラを設定していたのも印象的でした。 そんな変な余韻を数日残しながら昨日見ていたニュースではロスのダウンタウンで起きていたプロテスト。ヒートアップし始め暴徒化、何人かは警察に捕まるなどの大騒ぎになってしまいました。またです。結局同じことの繰り返しのような気がします。このICE騒動、一体いつ治るのでしょうか。