ヒトコトLAトーキング #196 ボイスオブワールドカップ

1994年のW杯実況中継をしていたブロードキャスター、アンドレ・カントルのゴールシャウトが世界を揺るがす大センセーショナルだったとあります。これが今では当たり前のように聞くゴーーールのなが〜い雄叫びを世界のスタンダードにしたルーツのようです。

1994年のW杯開催地はアメリカだったそうですがこの声はあっという間に全米で大流行りとなりました。マラドーナがアルゼンチン代表で走り回っていた時代です。マラドーナといえば今でいうメッシみたいなもんだったわけでさぞかしアルゼンチンファンにとっては熱狂の渦だったんでしょう。ブロードキャスターにとっても自国のチームが出ればそりゃあ熱くなるわけですが実はアンドレ・カントルもアルゼンチンの首都ブエノスアイレス生まれ。10代の時に渡米、カリフォルニア州に来てブロードキャスティングのキャリアーを積んでいきます。その後テレムンドというスペイン語チャンネルでアナウンサーをしていたそうですが幼少時代からとにかくスポーツファン。自分の興奮がまるで抑えられないような実況中継が周りに共感をよんだのかもしれません。 1994年のW杯中継は彼にとって大きな転機となったようです。突然の人気者になり全米のエンターテイメント業界から引っ張りダコ。有名トークショーに呼ばれたり、2005年にはスパニッシュチャンネルに貢献したとエミー賞授したり、コマーシャルに出たり、さらにはザ・シンプソンズにも声で出演。たった一言のゴールの雄叫びで、”ボイスオブワールドカップ”とも呼ばれるようになりました。
Cantor’s career changed dramatically during the 1994 World Cup—which was the last time the United States hosted the tournament. “By yelling the goal the way I yell ‘goal,’ I disrupted the broadcasting world, if you will,” he said. “It was definitely a before-and-after moment for my career.”

そんなアンドレ、中継では好き勝手に叫びまくっているようですが彼にとって声は重要な仕事道具。しっかりとボイスケアー、メンテナンスをしているそうです。

”サイレンスルール”というのが彼にはあるらしく、いつもゴールを叫んだ後、喉を回復させるために極力黙るようにしているようです。

それからアナウンスを終えた試合後、仕事などのミーティングではやはり喉のダメージを避けるためなるべく話さないようしているそうです。

後はとにかく体も心もリラックスする時間が大事だそうでよく寝るようにしているそうです。

さらにシンガーのようなボイストレーニングも受けているようで頻繁にする練習としては、水を入れたコップにストローを差し息を吐き続ける練習や、ストローを加えたままスケールを歌うなど、あのゴールの裏側には日々ひたむきなトレーニングをしてきた結果なんですねえ。試合で戦っているのは選手だけではなかったようです。

ちなみに彼にとって一息でどれだけ長くゴールを言えたかどうかは問題ではないようですが、記憶している中で一番長いゴールは44秒だったそうです。

今回のW杯でもアンドレは中継しているそうです。ボイスオブワールドカップは今も健全です。

Cantor: Actually, I don’t. If I remember correctly, Bob Costas timed me once, and it was like 44 seconds. But it doesn’t really matter to me. I just do it out of passion and not anything else — it just comes out. Sometimes the goal is shorter because I am out of breath, and I’ve been talking way too much preceding the score. So no, I don’t have an exact count. But I do remember that on one of the stops with Buchanan’s, it was 39 seconds. But they were just yelling “Gooooool!” with nothing in between, which I can tell you is even harder.

日本のテレビで見れるW杯中継は日本語ですが、南アメリカチーム戦で本場スパニッシュ中継を聴きながら見るのもかなりエキサイティングできるでしょう。言葉はわからなくとも中継の興奮度は100%は伝わるでしょう。ブロードキャスターがなりふり構わずマイクに向かってしゃべ散らかしてる様子を想像するとなんだかおかしいです。

さらにスペイン語は日本語の発音に意外と近いとよくききますが、ずーっと聴いているとどこかで日本語っぽい言葉に聞こえる場所がありますね。昔テレビでやっていた空耳アワーが懐かしいですがまさに空耳倉庫です。