ヒトコトLAトーキング #45 LA 会社のランチ

今週は会社の部署内でランチに行きました。去年秋頃にディレクターなるポジションの人がリタイアしたのですが、その後任になった新しいボスがまあ皆さんお近づきのしるしにみんなで食事でもしましょうという機会でした。本当は年末のクリスマス休暇の前に予定していたのですが言い出しっぺの本人がコロナにかかり延長、どんなコロナだったのかわからないのですがその後1ヶ月の間ずっと陽性だったようで会社にも来れず最近までフラフラだったそうです。

 

そんな忘れた頃のランチ、近所にあるほんの少し小洒落たチェーン店、カリフォルニアフィッシュグリルというシーフードレストランに行きました。名前のとうりほぼ全メニューグリル (網焼き)されたシーフードばかりです。生魚は勿論ありません。魚の種類は4−5種類くらいです。どの魚もアメリカのレストランではよく聞く名前なので覚えておくといつかアメリカレストランで小粋に注文できるかもしれません。 Salmon:サーモン。みんな大好き鮭です。 Seabass: シーバス、スズキですね。 Tilapia, ティラピア。これも日本でもよく見かける白身魚です。 Rockfish :ロックフィッシュ、岩です。岩にいそうな根魚のことです。日本ではカサゴとかメバルとか固有名詞でメニューにありますがアメリカではまあ味はみんな似てそうだから根魚でいいんじゃないかとそんなもんなのかもしれないです。 Ahi: アヒ。ツナのことです。  寿司や刺身で食べたい所ですがやはりこのレストランには生はないです。 Swai:  スワイ。この名前はあまり聞かないかもしれないですが要するにアジア産のキャットフィッシュ、ナマズです。 メニューにあった魚はこれくらいでした。どれも全てグリル、またはフライで出てくるわけですが正直日本ほど十分に下処理がされているとは感じないので魚自体新鮮で美味しいとは感じません。また大根おろし醤油で食べるような焼き魚定食な感じでもなく、ソースや一緒についてくるパンやサラダ、味付けされたパサパサのバターライスのようなものと食べます。これらは美味しいので魚も美味しいということにしています。ただしいつもここにくると注文するのは決まってシュリンプです。バーバキュー風味な感じで美味しいです。
さてランチでの会話内容ですが、初めてディレクターに就任したメンバーからの招待という肩書きでしたがお互い知っているメンバー同士だったのでいつも通りな会話になっていたようです。いつも通り会社でする普通の会話とは、大抵スポーツの話がかなりの割合を占めています。特にアメフトとバスケがメインです。全員ロサンジェルスの地元の人達なのでアメフトならばチャージャーズ、ラムズ、またはカレッジフットボール、バスケならばレーカーズ中心の話になってしまいます。ビジネスに関連した人との何気ない会話でスポーツをトピックにするのがいい理由はどんなに細かく説明しようがされまいが、誰にとっても無礼にならないことです。特にアメリカでは人種や文化、政治、または個人的なトピックで深掘りすると結構面倒くさいことになることがあります。それぞれが自分の意見をはっきり持っていることがあるため自分がただ会話を提供しているつもりなはずが、やたらヒートアップしてしまうこともあります。実際そんなことがありました。何処かのトレードショーで横にいたロサンジェルスネイティブの人ですがやたら日本の文化について質問してきたんですね。日本の街はきれいでこうだとか日本人は親切でああだとか言っていることは全てポジティブなので別にいいんですがしばらく聞いているとお前に何がわかるんだと思ってきてしまい、最初はまあ文化の違いは魅力的だねえなんて軽くあしらおうとしているつもりが気づいたらお互いムキになって日本人という文化は結局こうであるべきなんだとか言い合ってしまい全くトレードショーに来た意味のない無駄な1日になってしまいました。 なのでやはりビジネスでのソーシャライジングの機会ではやはり天気だとかスポーツだとかお互い聞き流せる適当なトピックから始めるのが無難です。とはいえスポーツの内容でもとびきり熱く語る人も沢山いるので難しい所ですが。今回の新しいディレクターも実はそんなタイプの人だとわかり実はレストランについて着席して、食べ終わってオフィスに戻ってくるまでずっとアメフトってのは危ねえスポーツだぞ、ボクシングで言えば毎回頭にパンチくらうようなもんだぞ、NFLはそこんとこ隠してんだぞおとかなり熱く独り言のように話していました。彼とは普段、上司としてレスペクトはしていますが特に偉ぶる事はなくどっちかっていうと君らのコーチのようなもんなんで困ったら呼んでくれというような事を言っています。今の会社も前の会社もそうでしたがきっとアメリカでは上司が部下の面倒をみなきゃいけないとか、部下を一から育てていこうとかそうゆう考えはないですね。よく野球に例えると日本では管理野球でアメリカではバントもしない個人プレーを尊重してスコアを取っていくというのに似ています。良いか悪いかは別として、一個人選手として会社で働いていこうとする社員にとってはアメリカでは伸び伸び仕事ができるのは確かです。その分責任もあるので必要な時はオーバータイムをします。その必要がない時はみなさん気づくとオフィスから消えています。結構しょっちゅういなくなる人も結構いますがまあそんまもんなんでしょう。やる時にしっかりやれればそれでいいじゃあないかと。