ヒトコトLAトーキング #151 アメリカ関税 と日本車 in LA

日本に対するトランプ関税が25%となってきそうです。8月1日には決定するらしいですが今の所韓国と同じ割合です。トランプ大統領によると主に日本との要アイテムである車の貿易が “unfair=不公平” らしいのが一つの理由のようです。日本で製造された車がアメリカで売られている量とアメリカで製造された車が日本で売られている量が大きく違うからなのでしょうが、世界のトヨタと言われているくらいの日本車の性能と信頼性を考えれば、不公平と思われる日米間の相違は単にアメリカ消費者の素直な要求に反映しているだけのように思えます。
“They won’t take our cars, and yet we take millions and millions of their cars into the United States. It’s not fair, and I explained that to Japan, and they understand it,” Trump said in an interview on Fox News’ “Sunday Morning Futures with Maria Bartiromo”.
“And we have a big deficit with Japan, and they understand that too. Now we have oil. They could take a lot of oil, they could take a lot of other things.”
ロサンジェルスで見かける日本車の数は無数です。特にトヨタカローラ、カムリ、プリウス、ホンダ CRV, シビックなど目をつぶって歩いてひかれる確率1位が日本車かもしれません。学生からおっさん、おばあちゃん年齢層も広く誰からも受け入れられてる感じです。そしてもちろん日本車ディーラーも数多くあるので修理や在庫パーツは常備当たり前状態。 それに比べると日本国内でアメ車を見かける確率はそれほどでもないですね。アメ車のイメージといえば一言ででかいって事でしょう。 ジープ、フォード マスタング、シボレー カマロ、キャデラック エスカレード、など、ワイルドなもの、マッスルカーや大型SUVなどとにかくカッコええけどでかい。そうなるとモンペをはいた小さいおばあちゃんや痩せ細っているアニオタ達のスタイルではなさそうなわけで、年齢層などにも影響しそうですね。しかもサイズ的にいうと都会の細い道や渋滞で運転するのは辛いしガス代もかかります。更に言えば車両保険などの維持費がきっと高いんでしょう。なのでアメ車はやはりファッションで乗る以外日本の運転にはあまりいい事なさそうです。  
そんな一目瞭然な理由からトランプ大統領の要求は理解ができるような気もしますが、国としてやろうとしている事は日本にとってはいきなりすぎるように感じます。なんせ日本は良くも悪くも大事なことは事前に時間をかけてとことん協議し、最終決定は最後までとことん引き伸ばすという文化があるわけで日本政府からの早急の対応はかなり難しいのでしょう。
そんな国家問題となっている中で世界のトヨタもどうにかならないかと試行錯誤しているようです。

“[Toyota] produces lots of cars in the U.S.,” Nakajima said. “If the trade deficit is a problem, we explained that we won’t rule out the possibility of bringing Toyota cars made in the U.S. into Japan.”

He added, “If an American car maker brings its cars into Japan, I think that using Toyota’s sales network to sell its cars is an option.” According to him, the number of locations selling American cars is 163 in Japan, while for European vehicles it is 1,930. Toyota, meanwhile, has more than 4,000 locations.

トヨタはアメリカへ日本車輸入による貿易赤字が問題であればアメリカで製造したトヨタ車を日本へ輸出する考えも排除しないと言っています。さらにアメリカの自動車メーカーが日本で販売したいのならトヨタの販売網を使うのも一つの選択肢だとも考えているようです。日本にあるアメ車販売ディーラーは163箇所という数に比べ、トヨタ国内販売所は4000箇所以上だそうで比較にならない違いですが、近い将来日本のディーラーで販売される日本車はアメリカ製造されたものや正規代理店としてアメ車販売が始まる日も近いのかもしれません。日本仕様向けの逆輸入となると現地の生産ラインは使えないものが多いでしょう。単純に左ハンドルを右に変えるだけでもそのラインが必要であり、日本使用のためのセーフティガイダンスみたいなものも満たす必要がきっとあるわけでのそのための調整もあるでしょう。実現するにはかなりの費用がかかるのでしょうが長い目で見れば関税引き上げを考慮すればまだ背に腹は変えられないのかもしれません。 ロサンジェルスで見ている限りですがここ数年EVがやたら目につくようになってきました。テスラやサイバートラックはもちろんですが、KIA, ヒュンダイなどの韓国車もそこらじゅうに走っています。基本誰でもそうかもしれないですがアメリカの消費者は安くて信頼性が高いと評価されれば見かけの格好良さはそれほど気にかけないような気がします。すでに韓国車は売れている実績も出ているので日本メーカーには厳しいものとなっていくのかもしれないです。なので今回の関税引き上げを転機に新しいサプライチェーンの流れを作れたらいいと思うのですが言うほど簡単にはいかないでしょう。