今週のロサンゼルスは天気が悪いです。最近の温度も10度以下だったりと3月なのに意外と寒かったりもします。そして大雨の原因は最近よく聞く天気用語 Atmospheric River (アトモスフェリックリバー) のようです。日本語に訳すと大気の川と呼ばれ “熱帯の水蒸気が中緯度地域へ川のようになって流れ込む” 現象だそうです。ロサンゼルスのローカル天気予報を見ていると普通雲は太平洋の方から流れてくるようでこの大気の川は太平洋沖の暖かい場所、つまりハワイあたりから川のように流れ込む水蒸気が大雨をふらせているのだそうです。こいつのせいで今週発生したがトルネードです。
トルネードはツイスターともよく呼ばれますが昔こんなタイトルのハリウッド映画の舞台でもあったように大抵はアメリカ中部、テキサス州、イリノイ州、カンサス州などでよく起こるものですが西海岸特にロサンゼルスでのツイスターはかなり稀のようです。なんでも1950年から今までの気象記録によればロサンジェルスで観測されたトルネードは46個だったそうです。さらに調べてみれば、1997年からの調査によるとテキサス州が毎年平均して最も多くトルネードの数が多いらしく、その数は毎年平均で135個にのぼるらしいです。2022年ではミシシッピー州が1番多く、その数は183個だったそうです。添付リンクよると州別で平均して起こるトルネードの数なんてのもありました。
1997年から2022年の間の記録ですがそれによればカリフォルニアは9個発生したとあります。ニューヨークでもトルネードは発生するようでカリフォルニア州と同じ9となっています。
ロサンゼルス郡だけを見てみると発生した数も少ないですがその規模もテキサスなどのもの比べればかなり小さいようです。1950年から2022年までロサンゼルスで発生した記録がありますがトルネードの大きさを表すスケールはほとんどが0か1で最大でも2のようです。スケールの表現ですが, 0 = light damage(軽いダメージ), 1 = moderate damage(中程度のダメージ) 2 = Considerable damage (かなりのダメージ)最大の5となると Inredible(インクレディブル)もう信じられないほどの大きさと表現しています。スケール5となると時速321キロの風になるのでそりゃあ信じられないものまで飛んでいくでしょう
EF Scale (After Jan. 31, 2007) 0 – 65-85 mph, Light damage 1 – 86-110 mph, Moderate damage 2 – 111-135 mph, Considerable damage 3 – 136-165 mph, Severe damage 4 – 166-200 mph, Devastating damage 5 – Greater than 200 mph, Incredible damage
上記を踏まえてですが、今回ロスで起きたトルネードをみるとそのスケールは0だそうです。0なので大したことなさそうですが、ニュースでの映像を見ると被害にあったエリアはかなりひどいダメージを受けています。被災地はロスのダウンタウンから車で南東へ30分ほど行った街ピコリベラというエリアですが、1.6キロを約2分ほど迷走したトルネードの残した跡はひどい状態です。歩道の木がなぎ倒され車はぺちゃんこ。風速85マイル (およそ時速135キロ)の風で家の屋根が吹き飛ばされたと言っています。インタビューで被害のあったおにーちゃんが、”うちのかーちゃんがクリスマスが来たみたいだって。ただしホリデーのような JOY (喜び)は全くないけどって言ってたけど。”と冗談半分で言っています。クリスマスには本物のモミの木を家の中で飾る家庭が多く部屋中木のいい匂いが漂うのですが、トルネードの飛び散らかった木の破片からはそうはいかないってことですね。他のインタビューのおばちゃんも、”ヒョウが降ったようななんだか外ですごい大きな音がしてたの。”と言っています。これがスケール0なので最大の5となると本当に信じられない状態でしょう。