ヒトコトLAトーキング #144 インターナショナルな労働者の日 in LA

今ロサンジェルスに旅行で来ている人がいたらプラカードを持った人達に驚かされるでしょう。5月1日はインターナショナルワーカーズデー、5月なのでメイデーとも呼ばれ労働者が一致団結する決起集会の週なんですね。世界規模の活動なので日本でも勿論メイデーラリーは実施されていますがテレビやニュースで取り沙汰されていないようです。なぜでしょうか。ゴールデンウィークだからでしょうか。

どこの国でも働く人の気持ちは一緒です。妥当な賃金、安全な職場、休日・有給の確保。国も変わればその価値観も変わりますが言いたいことは大体同じです。しかし、日本とアメリカのラリーの違いを見るとなんとなく訴えている感情表現に少し違いがあるように思いました。

まずは服装ですが、ロスでデモやストライキをしている人を見ると同じロゴやスローガンのTシャツを着た団体をよく見かけます。ある意味アメリカでは珍しいのかもしれませんが統率が取れていて一致団結している感じが取れます。多分ユニオンやデモをまとめている人達が配ったシャツなのでしょうが、多分こうゆうときに日本ではデザインとか見かけがどうもという理由で手にも取らない場合が多いのではとう印象があります。アメリカ人はきっとただで汚れてなければ大体の人は全然着ると思います。目的はストライキであり容姿格好よりメディアに伝えようという意志があるからだと感じられます。きっとテレビやメディアでちゃんとニュースにするからこそその’意味もあるのでしょう。

次に年齢層です。アメリカでデモの行列を見ると働く年齢層ではない子供達までいるのをよくみます。ストライキをしている家族の子供達です。会社でのパーティーやフォーマルな集まりで家族が一緒に来るのはアメリカでは普通なんですね。親の問題なんだからその子供達の生活にも影響があるのは当たり前のことなので、何も恥じる事でもなければ引け目をとる必要は全くないんですね。むしろニュースのインタビューを受けている人達はちょっとしたイベントのような感じで盛り上がっている感じも見受けられます。もともとメイデーという言葉自体は ”A day to celebrate workers’ rights” なので雇用者達の権利を祝う日なので盛り上がっていいものなんですね。

 

盛り上がって人並み以上につい感情的になってしまう人達もアメリカやヨーロッパでは多いようで、意味なく暴れ出す奴らが毎年出てきてしまうのも事実のようです。なので人混みの多いデモほどよく警察をみます。今年はこんな所でも移民捜査官も出回っているのかと疑問に思いました。最近やたらアメリカで聞くのは移民は移民らしくしたほうがいいというメッセージです。移民とはアメリカに住む権利を与えられただけで何か違法な事があればその権利を奪うのは簡単なので気をつけましょうという類のものです。警告なのか脅しなのかよくわかりませんが気をつけたほうがいいのは間違いなさそうです。

ちなみに無線の緊急遭難信号で聞くメイデーと労働者ストライキのメイデーとは全く関係ないそうです。遭難信号のメイデーはフランス語のm’aidez (Help me)から来ているそうです。

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