ヒトコトLAトーキング #187 ちょいと月からアルテミス

 先週月の裏まで行った4人乗り有人宇宙船オライオンが帰ってきました。ロケット打ち上げと月に接近した時と同様に、4月10日の朝は帰還のニュースで騒がれていました。当初の予定どうりアメリカ西海岸、メキシコとの国境に近いサンディエゴという街から近い海岸線に無事に今着地したようです。

一般的によく聞くのは、宇宙船が地球の大気圏突入の時重力に引っ張られてすごい勢いでそのまま落っこってくるため、大気の抵抗で船は高温と振動でかなりの衝撃があると言いますが、今回はそれらのインパクトを和らげるために スキップ リエントリー “skip reentry”という方法をとったらしいです。分かりやすく言うと小石を池に投げて水面の張力で跳ねるような感じだそうです。そんな簡単なものなのか分かりませんがこれによりかなりの衝撃が和らぐんだそうです。リアルタイムでみていましたがそれでも大気圏に入る時には船内の飛行士との連絡は6分ほど途絶えると言っていました。動画では宇宙船も火柱のようなものがたっていました。

映画アポロ13の後半シーンではこの大気圏突入シーンでは、やはり何分か船との連絡が取れない緊張感のある沈黙がありましたが今の技術ではあまり大きな心配の様子はアナウンスからは感じ取れませんでした。着水までの一部始終も見ていましたが、アナウンスではどの場面でもパーフェクトという言葉を連発していたのできっと飛行士の家族も安心してみれたのでしょう。

実際のところ、打ち上げから着地まで懸念されるような事故や故障などは何も聞かなかったと思います。唯一問題視されていたのはトイレ事情でしょうか。

10日ほど前、ドラマチックなロケット打ち上げシーンの映像と、感情的でいきぶってるアナウンサーの音声の中でいきなり、”ヒューストン、こちら宇宙飛行士、トイレがぶっ壊れてる!”とは言っていないものの、宇宙飛行士からトイレのファンが動かないと連絡があり一時緊張が走ったようです。トイレのファン装置は要するにバキュームで空気ごとうんことピッコを吸い上げるものだそうですが、実際この新品宇宙船のトイレを使うのはほぼ初めてだったようで、このファン装置自体が潤滑に動くまで数回ならし運転が必要だっただけだそうで装置の故障ではなかったんですね。もしもこのトイレのファンが壊れていたとしてもまあ大したことではなさそうですが、無重力で車の車内ほどのスペースしかない場所だと相当辛いことになっていたそうです。重力はなくても空気はあるのでまず臭い。固形うんこならばまだ隅っこで漂ってればいいもののピッコとなると星の数ほどのその水分の塊が船内ふよふよするので顔にくれば多分口に入るだろうしとにかく、これを一緒にライブで観ている地球上の人類もつらいかもしれません。まあ大袈裟かもしれませんがこんな世界中の注目の的だった大問題をなんとか解決できた宇宙飛行士の一人、クリスティーナさんは本当によくやったと大絶賛されました。大事に至らず人類を救ったとばかりにつけられたあだ名が ”スペース プラマー” 宇宙の配管工と呼ばれることとなりました。めでたしめでたし。

と思いきや、この二日後にまた無線で、 ”ヒューストン、トイレがまたおかしいて!”の報告があったもんでまた大変。前回のトイレ問題の時、何か焦げ臭いとクルーから聞いていたらしく今回もまたこの匂い。誰かがすごいのをやらかしたのかときっとお互い思っていたのでしょうが、どうやら今回の原因は排泄を貯めるタンクにつながるどこかの配管が詰まったらしいのです。問題解決のため地上チームの見解では排泄タンクにつながる配管内のお小水やらうんやらが凍って詰まったという見解だったのですが、さらに調べるとそうでもないらしく排泄を効率よく処理するために混ぜ合わせる何かの薬品が化学反応を起こして官を詰まらせたそうです。そうなるとトイレが使えなかったわけですがちゃんとバックアップがあったようです。この場合だと排泄物は宇宙船の外には出せず、缶のようなものに入れて船内で保存することとなったようですが、糞尿漂う船内よりはましですでね。

ある記事にあったのですが、スペースステーションではトイレで出たピッコは貴重な水分なのでリサイクルされているんだそうです。簡単に言えば濾過して飲むんです。しかしオライオン宇宙船の場合では滞在期間が短いので外に凍らせて捨てる仕組みなんだそうです。宇宙飛行士の間では凍らしたキラキラしたものが宇宙の排出するので ”星座の放尿” “The Consitilation Urination”なんて呼んでいたんだそうです。

トイレの糞尿事情ばかりになってしまいましたがこの問題も次回アルテミス 3 にはきっと解決されてさらに快適な宇宙飛行になるんでしょう。 今回4人の飛行士も無傷で到着、一人の乗組員は記者会見で月を回って帰還先の小さい地球を見ていた時、 戻る地球自体も宇宙から見れば小さい漂う乗り物であなた達は全てこの乗り物のクルーなんですなんてちょいと小粋で安っぽい事言っていましたがやたら感動してしまいました。 

確か次回のアルテミス打ち上げ予定は2028年と聞きましたが今度は月面上陸です。さまざまな装置を月面に置いてくるんでしょう。渋谷のスクランブル交差点など街で見かける定点カメラが月にもつけられきっと月の天気、月の温度なんてのもリアルタイムで観察できて、AI搭載のローバーが話しながら月の車窓からなんてYouTubeチャンネルもできるんでしょう。そしてその頃には一般人が今よりかなりお手頃価格で宇宙旅行に行けることになってるのかもしれません。さらに進化して信頼できる宇宙船。トイレも万全、下痢気味な人でももう大丈夫。未来は明るいです。

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