ヒトコトLAトーキング #202 南カリフォルニア国境ビーチタウンの水質汚染

カリフォルニア州は太平洋に面しているので言ってみれば州の海岸線にある街は全てカリフォルニアビーチタウンとなりますが、その中でも一番南から始まる有名なビーチといえばやはりサンディエゴでしょう。シーワールドや動物園、すぐそばのメキシコ国境を越えれば学生達のバケーションのメッカ、ティフアナというドラッグも蔓延する危険で楽しい観光スポットビーチもあります。楽しみ方は沢山ありますが海に入るのはやめた方がいいようです。

メキシコの国境付近を流れるティフアナリバーという川があるんですがこの川が相当やゔぁいとすでにかなり前から地元では騒がれているそうです。最近になってSNSでもかなり映像が流れ出していますが、NASAが撮った衛生写真からでもこの川から流れ出る水の汚さがはっきりわかるそうです。この理由ですが今年一月ティフアナ川に流れ込むメインの水道管が破裂して、およそ38 ビリオンリッターの浄化されていない汚水が海に流れ出したのがさらに状況を悪化させたようです。この量は大体東京ドーム全体の体積の約30倍を満たす量だそうです。この量の汚水がダダ漏れだったわけで人間も含め周りの生き物にはたまったもんじゃあないです。
Just since January, the Tijuana River has carried 10 billion gallons (38 billion liters) of mostly raw sewage and industrial waste across the U.S. border, according to International Water and Boundary Commission data. By comparison, a massive pipe that ruptured in January sent 244 million gallons (924 million liters) of untreated sewage into the Potomac River, affecting affluent, largely white communities. That spill prompted federal intervention within weeks.
このティフアナ川の河口はサンディエゴでも南の方、メキシコ国境まで8キロほどの距離にあるインペリアルビーチにつながっていますが遊泳禁止のサインも立てられ海に入っている海水浴客はすでに見られないようです。桟橋やオーシャンフロントの歩道などは綺麗に舗装されているものの見下ろす海は見てわかるように茶色っぽいそうです。観光客にはがっかりです。 去年の調査ではミシシッピー川に次ぎ全米で2番目に汚い川と認定されてしまったそうです。ニュースのインタビューに答える渋いおっさんからのコメントからすでに匂いが漂ってきそうです。匂いが酷すぎて喉に違和感を感じるし、頭痛くもなるし、涙目にはなる。まるでアンモニアを嗅がされているようだと言っています。
さらに水室汚染の被害は水中だけでなく空気中にも放出されるようで、川の近辺では卵の臭った硫黄のような匂いのする硫化水素などの被害を出しているようです。まさにニュースのインタビューのお父さんの言っていたとうりです。サンディエゴのこの’エリアは野鳥も多く観察される場所としても有名のようで、この被害は海の生物にとどまらないようです。
ティフアナ川はアメリカとメキシコを行き交う流れになっていて水質を保つ十分なインフラがないそうなんですね。要するにどちらの国もお前の土地に流れる川なんだからお前やっとけよって感じなんでしょう。メキシコ側にすれば流れ着くのはアメリカ側なんでまあ俺たちはそんなに心配しなくてもいいんじゃないのって感覚かもしれません。この不十分な設備の上にいつもより多めの雨が降ると、処理できる許容を超えて排水や廃棄物などが海まで流れ込んでしまうことになります。これにも増してさらに東京ドーム30個分の汚染水がプラスされるわけなので、もはやガンジス川を超えるレベルなんじゃないかと思えます。 何がそんなにこの川を汚染しているのかですが水に含まれている成分がまたやゔぁいです。 フタル酸エステル類、多環芳香族炭化水素、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、ヒ素やカドミウムなどの重金属、米国で禁止されている農薬であるクロルデンやDDT、さらにはサルモネラ菌、トリコモナス、抗生物質耐性遺伝子など聞き覚えのないようなケミカルも含めてあらゆる毒が凝縮されているようにも思えます。もはやテロです。
In addition to bacterial contamination of beach, ocean, river, and estuary, studies have detected more than 170 chemicals including phthalates, polycyclic aromatic hydrocarbons, polychlorinated biphenyls, heavy metals including arsenic and cadmium, chlordane and DDT—pesticides banned in the US—as well as SalmonellaTrichomonas, and antibiotic-resistant genes. The nonprofit Wildcoast installed two “trash booms” along the river that have, since 2021, captured 326,000 pounds of garbage that would otherwise wash to sea.

汚染水のクリーンアップは始まっているようで地方自治団体も参加しているようですが水道管の修復やインフラの増強など、完全に汚染水を止めるまでには2027年の終わり頃なんじゃないかと言っています。けれど海の中にはこれだけの汚水が体積してなくなるわけではないので潮に流されながら周辺のビーチに拡散されるわけです。いくつかの記事を見ていると “Fecal matter”という言葉が出てきます。要するにウンコやピッコです。ダダ漏れしているのは工場や住宅から出るケミカルだけじゃあないんですね。ウンコまでダダ漏れなのかもしれません。何も知らず何も考えずただ海で遊ぶことができたらさぞかし幸せでしょうか。

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