ヒトコトLAトーキング #189 大谷ルール in LA

4月22日、53試合連続出塁を達成したドジャース大谷選手。本人のコメントではあまり気にはしていないとは言っていましたが、そうは言ってもとてつもないプレッシャーがあったことは間違い無いでしょう。バッターとしてすでに野球史上の歴史に残るほどの成績。その上さらに二刀流という稀にない素質。他の球団やアンチ大谷もきっと増えてきてしまっているのは事実のようで、ここ最近大谷選手の試合出場に関してメジャーリーグのルールに矛盾しているとざわつき始めています。

結果から言えば現在のメジャーリーグ公式ルールでは大谷選手がピッチャーと打者、二刀流として試合に出ることは全くの合法です。問題提起している連中の言い分は控えピッチャーの人数の問題です。メジャーリーグの選手名簿では1試合中、26人の選手の中から控えのピッチャーは13人までと決まっていますが、バッターとしてもベンチ入りできるピッチャーに限ってはこの13人の限度人数に入れる必要はないんですね。なので大谷選手の場合、スタメンで14人目のピッチャーとして出場してすることができるので極端な場合、もしも試合中、ドジャースが13人全てをピッチャー交代で使ってしまった場合でも大谷選手がもう一人分ピッチャーとして代役できるので他の球団からすれば一人分多いバックアップがあるわけでそりゃあずるいじゃねえかというわけです。さらに彼らの気に食わない点はこの二刀流選手が選抜ピッチャーとして試合開始したけれど点数を取られやむなくピッチャー交代となった場合、彼はそのままバッターとして登録されているのでそのまま試合に出ることがきるんです。 ドジャースからすれば700ミリオンドルを使ってこの利点を手に入れたので、他の球団だってやれるもんならやればいいという見解のようですが、アメリカ国内から二刀流選手をドラフトすることは相当な場合でないとできないといいます。それには一人の選手がバッターとして、そしてピッチャーとしてそれぞれのポジションで一流になるまでの育成期間が違うからだそうです。アメリカでは普通メジャーになる前にはマイナーリーグで実力をつけてそこからドラフト任命されていくのが通常のようですが、二刀流としての素材を持ち合わせている選手がいても両方の技術が身に付くまでにメジャーとして抜擢され最初に開花した方に集中してトレーニングが始まるからだとあります。要するメジャーリーグでは、球団に必要となる選手は早く手に入れチームの即戦力となるためのトレーニングを積んでいくのが通例なんでしょう。言ってみればコマーシャル音楽で使われるポップミュージックのようなものです。聞こえは悪いですがその時必要なキャッチーなとこだけその場ですぐ使えればそれでいいんですね。
“The challenge is that those two skills (pitching and hitting), when you’re talking about an 18- or a 21-year-old and continuing that development in the minors, those two skills can very much develop at different paces,’’ Hahn told USA TODAY Sports. “The player probably wants to be in the big leagues. The team certainly wants to get the benefit of the drafted player in the big leagues.’’

The likely outcome: the player is called up to the major leagues before he has adequate time in the minor leagues to develop as a two-way player.

一方、二刀流育成期間を日本球団で過ごしていた大谷選手の場合はこのアメリカマイナーリーグ選手のドラフトとは違う経路だったわけです。大谷選手がメジャーで二刀流で活躍できているのはドジャースのデーブ・ロバーツ監督の先見の明だったのでしょう。現在のメジャーリーグの投手13人規制ルール、二刀流選手をうまく利用しているのはドジャースだけなのでファンにとっては自慢のできる嬉しいものですが、大谷封じ込みをかけて躍起になっている球団は多いのでこのルールや体制を変えようとしているのは目に取れます。これら全て理解している大谷選手本人にとっては今まで誰にも味わったことのないプレッシャーなので外野の連中のゴタゴタなど無視して自分のペースで今シーズン乗り越えてもらいたいものです。