アメリカ留学するための学生ビザ申請に必要な手続きの一つに大使館でのインタビューがあります。留学中に必要な予算はあるか、卒業後は帰国する意志があるのかというようないわゆる簡単な適性検査をしなければいけないのですが、今週トランプ政権はこのインタビューを一時停止すると発表しました。日本人にも当然当てはまるのでイスラム教徒や中国人だとかもはやどこか遠い国の話しではないんですね。
On Tuesday, a state department directive ordered US embassies globally to immediately stop scheduling visa interviews for foreign students while it prepares to implement expanded social media screening for all international visa applicants.
While interview appointments that were already scheduled can proceed, the announcement sparked panic among students who have yet to secure interviews. Students who spoke with the Guardian expressed anxiety over delays in visa processing that could jeopardize scholarships, on-campus housing, their ability to start classes on time – and their very academic futures.
もともとビザ申請には ”ソーシャルメディア スクリーニング” という選考プロセスがあったようですがこのシステムをさらに改善するためにインタビューを一時中断するようです。要するにこれからはビザ申請者のSNSをもっと調べて、犯罪やテロ、またはアメリカの政治にそぐわない要素を持ち合わせていないかを徹底検証していくというものです。個人のサイト、X, インスタ, フェイスブックなど全てチェックされるのでしょうが、気になるのはもしこのスクリーニングで選考から落とされた申請者はその理由をはっきり教えてもらえるのかどうかではないでしょうか。あなたは一度昔、 Xでアメリカサイテーと呟いたので落とすことにしましたなどという審査結果を伝えてくれるのでしょうか？大抵の人にとって海外留学はかなり大きな決心なはずですよね。そんな中でおそらく選考判断の基準もはっきり明示されることがなければかなり相当やりきれない気持ちになるでしょう。そこまで考えるとこれから海外留学を考えている人達が特別な理由がない限りわざわざアメリカを選ぶ理由があるようにも思えません。
留学をこれから考えている人はまだ選択がありますがすでにビザ申請中の人にとってはさらに不安なニュースです。上記記事にある申請者は “パニックを起こしている”とあります。ほとんどの場合、海外留学経験は人生に一度くらいなものです。逆に言えば海外留学の申請プロセスは皆初めてなので色々前もって準備しようとします。大学の寮、またはホームステイ、受講するクラスの選択など不安要素ばかりなので先に決めようとすると必ず前払いという費用がかかります。特に日本からであれば今の円安を考えるとかなりの費用になるわけで、留学プラン全てが “Jeopardize”（ジャパダイズ）危険にさらされる事になります。
バイデン政権の2023年では、最も多くの日本人が留学する国がアメリカでした。２位はオーストラリア、３位に韓国、それからカナダ、台湾の順位だったようです。この順位が今後どう変わっていくか気になる所ですがオーストラリア、カナダがその順位を上げるのは間違いないでしょう。これらの国はアメリカにはないワーキングホリデーもあるのでこれから日本人にとってさらに人気のある国となるでしょう。
海外留学希望者の今の望みはこのインタビュー一時停止の公式な記事がUSCIS (アメリカ移民局) とアメリカ大使館からのサイト見つからない事です。トランプ関税のように色々ニュースが錯綜していて本当に何が正しいのかわからない状況です。信用できるのは大元となるソースからの情報だと思うのでアメリカ留学に関してはやはり移民局,または大使館から出ている情報が最も正しいと思います。
<https://jp.usembassy.gov/visas/faq-list/visa-interviews/?_ga=2.74195346.1027150972.1748714157-1468818254.1744427067>
アメリカ大使館のリンク：よくある質問ページですがインタビュー一時停止に関しては記載されていないです。
<https://www.uscis.gov/newsroom/all-news>
アメリカ移民局からのニュースリンク：見ているページが違うのかわかりませんがこちらもこの記事に関して記載は見つからないです。