日本は今週お盆休みでした。お盆といえば終戦記念日ですが今年は戦後80年だったそうで、体験談を語る人達が年齢の関係でかなり減ってきてしまっていて次の時代へ繋げるのが大変になってきているのが現状とか。日本国内はもとより、本当の所は原爆などの被爆体験を語り続けていかなければいけないのはアメリカ側が理解する必要があるのではないでしょうか。なので体験談を聞くべきなのはむしろアメリカ人達なのではと思いますが、残念ながらアメリカの学校では広島・長崎の原爆の話は日本のようにそれほど細かく教わらないようです。
お盆だったので会社にいる少し年配の日系2世の人と終戦について話していました。彼の両親は広島からの移住者だったのですが、1945年年8月原爆投下の日は日本にいたそうですがたまたま父親は県外、母親は電車で広島の実家を離れていたそうで直接の被爆は避けられたそうです。すでに二人ともアメリカ入国許可証はすでにあったのでなんとか戦後すぐアメリカに戻ってこれたようで、それからこの彼が2世としてアメリカで生まれたんだそうです。彼にとって育ちはアメリカなので第二次大戦終戦の詳細よりも、どうやってアメリカが日本との戦争に関わっていったかをより細かく教わったという印象があるんだそうです。これは真珠湾攻撃の事ですがアメリカ側からすれば最初に仕掛けたのは日本側であり原爆はその報復措置だったという話です。まあそのとうりなんですがなにも2回も当時世界で1番威力のあるであろう爆弾を実験がてらに落っことす必要はなかったのではという議論を続けていく必要はあるのではないでしょうか。彼に聞いたのですが当時クラスの周りは皆生まれも育ちもアメリカ人。原爆についてそこまで熱く反論するクラスメートはいなかったようです。日本の学校でも旧日本軍の731部隊について戦時中公の場所で事細かく討論することはないの同じでしょう。
今起きている戦争もそうですが実際戦争をコントロールしているのは国の代表達、特にアメリカ大統領は最高司令官として軍の指揮権があります。なので当たり前ですが大統領の発言は自国の軍の方針を反映したものであり、停戦するか続けるかも国民の指示を仰ぐためうまく言いくるめなければいけないんですね。第二次対戦中のトルーマン大統領がアメリカ国内テレビに向かって淡々と原爆の必要性を説明しています。
トルーマン大統領の強調している二つのポイントですが、一つ目は人命を救い、戦争を迅速に終結させるため:これが公の場での主な正当化理由だったそうです。トルーマン大統領とその顧問たちは、日本本土への本格的な地上侵攻(コードネーム「ダウンフォール作戦」)が、日米両軍に壊滅的な損害をもたらすことを懸念していました。アメリカ軍の死傷者だけでも数万人から100万人以上と推定されていて爆弾投下によって日本は即座に降伏を余儀なくされ、双方の人命が救われると主張した。
二つ目は日本軍の降伏拒否:トルーマン大統領は東京をはじめとする主要都市への壊滅的な空襲の後もなお、日本がポツダム宣言の無条件降伏条項の受け入れを拒否し続けたことを指摘しました。政権は原爆投下こそが日本の戦意を挫き、紛争の長期化を防ぐ唯一の手段だと考えていたようです。”
この時期ロサンジェルスではお盆フェスが各地であり、浴衣に屋台に盆踊り大会などお祭りムードを出していますが終戦記念日として謳うコミュニティーはここではあまり聞きません。検索してもなかなか原爆投下に関する地元コミュニティーのセレモニーが出てこないのですが、PSRという団体がありました。Phyisicians for Social Responsibility (社会的責任を担う医師団)の略のようですが彼らは日本への原爆投下についての平和活動の一環としてウイスコンシン州で灯籠流しを行ったそうです。
”広島への原爆投下から今年で80年目にあたります。この日は世界史における暗い瞬間であり、核戦争によって失われた数え切れないほどの命を追悼する日です。” とサイトに掲載されているレターにあります。
続けて、レターの内容は;
”特に、2019年にはマディソン市が8月6日を「ヒロシマの日」、8月9日を「ナガサキの日」と定める宣言を発し、米国に対し1970年の核拡散防止条約を遵守するよう呼びかけました。この宣言は、マディソン市の平和、核軍縮、そして社会正義への呼びかけを反映しています。”
”8 月 6 日のマディソン上空の静寂は核戦争の犠牲者に対する敬意と平和について考え、教育し、尊重する 活動は私たちのコミュニティーにとって意義深い行為となるでしょう。”
アメリカ国内でも日本への原爆投下を教訓にして核兵器軍縮を呼びかけているこのような団体があることになぜか感傷的になってしまいました。
その一方でちょうど昨日の8月15日、アラスカでロシアのプーティン大統領とトランプ大統領がウクライナとの停戦について笑顔で穏便に語り合っているニュースが流れていました。核戦争になる程バカではないと言いたいのですが確かロシアはウクライナのザポリージャ原発を依然占領したままだったはずです彼らがここを解放するまでこの戦争での核の懸念は拭えないような気がします。ロシアでもヒロシマの日・ナガサキの日を定めることができればロシア国内のメディアで取り立たされ、そしてプーティン政権にプレッシャーを与えることができれば少なくとも、間違った判断を抑制することもできるのではないかと考えてしまいます。
