ヒトコトLAトーキング #158 アメリカビザ在留期間変更の件

アメリカ滞在に関するルールにまた制限が出されかもしれません。この変更提案は今年に入って3回目になるのではないでしょうか。1回目は申請者のSNSを使ってのバックグランドチェック。2回目はビザ保有者全員に対する犯罪歴、テロ行為のチェック。そして今回は学生ビザの在留期間の短縮の提案です。

学生ビザは基本入国する時に必要なものなので、有効期限が切れても自国に帰国さえしなければ学校の学科が終了するまでアメリカに滞在することができます。大学などの入学に必要な許可書はI-20というものでこれは在留証明書でもあリます。なので有効なI-20さえあればビザが切れても合法にアメリカに滞在できるんですね。

と、これが現在の基本ルールなはずなのですがトランプ政権からみるとこれはまだ甘いようです。詳細がまだはっきりしていないのかわかりませんが、この提案は上記の学生ビザでアメリカに滞在できる期間を最長で4年までと定めようとしているらしいです。

Currently, students can stay in the country as long as they are enrolled at a college or university. But the proposed rule released Wednesday would allow students to stay for the duration of their program, but no longer than four years. 

最長4年までの滞在というのは多分一般の大学が4年制だからだと思うのですがもしもそれ以上の学歴を考えている生徒達には4年では到底無理です。修士課程で通常2年、博士課程ではさらにもう3年普通かかります。4年以上必要であればビザ延長を申請する必要があると言っているようですが、その間の申請期間は自国で待たなければいけないのでしょうか。さらに留学生にとってはクラスについていくための英語力をつけていないと大学の履修単位になるクラスを取ることすら許されない場合があります。 留学経験をしたことがある人にはわかると思いますが大体の留学生は専攻科目を勉強する前に時間が必要です。各大学の定めるTOEFLのスコアを満たしているか、もしくは大学からオファーされているESL (English as Second Language)と呼ばれる特別なコースを終わらせる必要があります。ちなみにロサンジェルスのESLコースではアジア人がやたら多い印象がありました。韓国、日本、タイ、ベトナム、台湾、中国、インドネシア、スリランカ、イラン、などの人をよく見かけましたねえ。どのクラスも大体こんな感じの国籍で席が埋まっていたのを覚えています。チリ、アルゼンチンなど南アメリカからの人もたまに見かけました。ヨーロッパ人はあまり見かけなかったのですが、語源が英語でない国からフランス、イタリアの人達は意外と見かけた気がします。現役赤十字で働いているというスイスからきたちっちゃいおばあちゃんがESLにいた事を’思い出しました。当時もう70歳くらいのおばあちゃんだったのですがものすごい若々しい人でした。
今回変更を提唱しているビザのタイプは学生ビザ(F-1, J-1)と報道関係者ビザ、( I )の3種類のようです。 F-1ビザは最もスタンダードな学生ビザですね。学校で勉強する選択学科に制限がなく好きに選べます。多分ほとんどの日本からの留学生はF-1なのでしょうか。

J-1ビザは米国国務省教育文化局から承認されている学習または仕事内容のみを勉強するプログラムです。なのですでにある職種でプロとしての経験がある場合、または教育文化局の掲載する勉強内容に興味のある人がこのビザの申請をします。 それぞれタイプで目的が多少異なるものの基本就労目的の渡航ではないので申請には留学中の費用を自分でカバーできるか、またはスポンサーのサポートがあるかなど証明が必要です。学生ビザ期間短縮は大学での半社会デモを抑制する目的であるのは明確ですが、彼らには税金を納める義務がありません。受け入れる学校には高授業料での収入があっても政府の収入源にはならないのできっと影響がないと考えたのでしょうか。

Another major change is the reduction of the post-OPT grace period. Students finishing their Optional Practical Training (OPT) will now have just 30 days, instead of 60, to remain in the country after their authorisation ends.

F学生ビザの利点は卒業後OPT (Optional Practical Training) と呼ばれる期間が一年申請できる事です。この1年間は就活期間です。 仕事が決まればその会社を通してさらに次の労働ビザを申請することができるので重要な時間です。この期間学校へ行く必要もなく、就職する気がなければ何もせずただアメリカに滞在することも合法です。ただしこの期間が過ぎてアメリカ国内で仕事が見つからなければ60日以内に帰国しなければいけないのでうが、このグレースピリオドが30日に変更されるかもしれないようです。OPT終了後にも進路を考えている人にとってはかなり辛いところです。

学生ビザ以外のI ビザはメディア関係者のビザで学生ビザというよりテレビやジャーナリストなどの報道関係者が一時的に滞在するためのものです。特殊なビザなので個人的にIビザの所有の人には会ったことはないのですが、このビザの有効期間は現在最長で5年らしいのですが今回の提案で240日に変更されると言っています。ある一定の取材期間が終わったらとっとと国に帰ってそれからなんとかしろってことでしょうが、これに関してはテロなどの反国心をサポートするような報道にリミットをかける意図だと思われるのでまあ理解はできます。

移民のルールは厳密に言えばしょっちゅう変更があるそうですが、今年に入って大きく変わってきていてます。アメリカ留学を考えている人がいれば今はいいタイミングではないかもしれません。